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【米国債務上限問題】バイデンさんの決断次第

アメリカの債務上限問題。毎度毎年のイベントみたいなもので、またかということではあります。それでも今年はどうも雲行きが怪しそう。


アメリカ政治の専門家ではないので、報道されている情報のみを元にすれば、例年にも増して危機感が高まっているのは、共和党の下院議長であるマッカーシーさんの立場が弱いことが原因のようです。


ご記憶されている方も多いでしょう。昨年の下院議員選挙で共和党がマジョリティを取って下院議長のポストを射止めたものの、マッカーシーさんは党内の一部強硬派(フリーダムコーカス)の反対にあって、なかなか選出されませんでした。


最後にマッカーシーさんはフリーダムコーカスの要求を最大限飲んでやっとのことで下院議長に収まったのです。これからフリーダムコーカスのお気に召さないことは致しませんという念書と引き換えに。




マッカーシーさんの妥協余地は限られているのです。フリーダムコーカスの逆鱗に触れれば自分の立場が危うくなります。下院議長が罷免されるとなれば、それはそれで大混乱でしょう。


極右でトランプ支持者中心のフリーダムコーカスは、憎きバイデンを追い込むためなら、債務デフォルトになることなど意に介しません、というかむしろ混乱を生じさせてバイデンが失脚することすら望んでいるのでしょう。




今回はどうも一筋縄ではいかないようです。いろいろな手をつくして時間稼ぎをして、何とか妥協案に持ち込むしかありません。


なによりバイデン大統領は国民に対して責任を負っています。たとえ一時的にでもデフォルト状態となり、国家経済に大打撃を与え、国民生活を危うくすることは許されません。


バイデンさんが最大限妥協し、柔軟に対処すればこの問題は解決可能です。彼にはそれだけの権限があるのです。


アメリカの大統領は就任式の際、神の前で自分の支持者のためだけではなく、反対派も含めた国民全体に奉仕することを誓います。


バイデンさんの真価が問われます。