米国株好調の副作用
今朝もチェックすると米国株は続伸でした。雇用などの経済指標が景気の底堅さを示しているということ。
それでも、いくら数字が良かろうと株が上がらないことは普通にあるので、今は市場全体がリスクオンで楽観的になっているのでしょう。
朝一でよく拝見している「毎日チャート分析チャンネル」
今日は株価の過熱感について指摘されていました。日本株ほどではないにせよ、S&P500やNASDAQはボリンジャーバンドの上抜けしていたり、RSIが60を越えていたりで、やや買われ過ぎの状態。
経済が予想以上に好調で良い反面、今アメリカの金融当局はインフレと戦っているので、手放しで歓迎ということではありません。
このまま雇用がタイトでインフレが高止まりするとなれば、6月のFOMCでの利上げが現実味を帯びます。実際FRB高官のタカ派発言が続いています。
さらに運良く利上げは回避できたとしても、「これ以上利上げは無いですよ」というメッセージは期待できないという記事もありました。
"The Fed could enact a ‘substitute’ interest rate hike at its June meeting."
代替的利上げって何やねん?
思わず突っ込みたくなります。今回の6月FOMCは利上げ勘弁してやるけど、インフレが収まらなかったら次からまた利上げするから、覚悟しておいてねというメッセージを発することで、実際の利上げに替わるような効果を持たせることのようです。
株価好調なのは嬉しい一方で、そのためインフレはなかなか収束せずに、利下げが遠のくという副作用が出る可能性があるのです。
何と言っても金利が下がらない事には、株価の本格的な回復というのは望めませんから。
投資は自己責任です。
ランの花もシーズンです