【新NISA】欲と恐怖のマネージメント
あたりまえですが投資は個人のアカウントで実施する限り自己責任です。他責は一切出来ません。孤独な闘いなのです。
投資をする際は可能な限り情報収集し、正しい知見に基づき行うことが最低限必要となります。これは言わば客観的、理性的な行為。
しかし人間は感情の生き物。ロボットのように全く無感情ではいられません。
個人投資家を襲うのは、少しでも多く儲けたい、他人より利益を上げたいという欲望。
欲望よりはるかに強く御しがたいと言われるのが、恐怖。損をしたくないという恐怖は儲けたいという欲望をはるかに上回るそうです。
このように考えると投資という行為は、究極のセルフマネージメント。自分の欲望と恐怖に打ち勝たないといけない。
投資の知識というのはネット上に溢れており、普通の社会人が真っ当に勉強し常識的判断すればそれほど難しいことでもない。
ただ経済金融の基礎知識(商業高校レベル以上)が無く、勉強もしなければ詐欺師や金融機関の言いなりで足元を掬われる可能性はありますが。
新NISAによって、多くの未経験者が投資デビューすることになります。SBI証券のような低コスト金融機関でeMAXIS Slimシリーズのような低コストのインデックス投資を始めることが出来れば、まず第一関門はクリアです。
でも、そこからが重要。
これをこの先何十年と不断に続けてこそ、新NISAのメリットが享受でき、豊かな生活と安心の老後が実現するのです。
そのためには
もっと安易で短期に儲けられないかという欲望に打ち勝つこと。
暴落で含み損が拡大する恐怖に打ち勝つこと。
これらをクリアして長年投資継続しなければなりません。
いったい何割の人ができるのでしょうか。現実問題多くの日本人にとってハードルは高いと思います。
銀行預金と郵便貯金、そして年金だけで誰でも人生何とかなった昭和の時代は遥か遠い、歴史の1ページ。
これからは問答無用の自己責任社会なのです。