【国際金融センター】えーっ!日本は21位!?
今朝コーヒーを飲みながら、NHKのニュースを見ていたら、ロンドンの金融センターとしての地位低下について取り上げていました。シティ(ロンドン金融センターの通称)の誰かとインタビューしていたようですが、忙しくてよく見ていませんでした。
そのインタビューの後のスタジオ解説。
「ロンドンはブレグジット後、衰退しているとはいっても世界第二位を保っている。それに比べて日本の東京は21位まで落ち込んでいます」
私は思わず飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになりました。
東京が21位? いくら失われた30年とはいえ、それは嘘だろう、いくらなんでもそこまで落ちぶれてはいない。
ミスではないかと思ってネットで調べてみると、グローバル金融センターインデック(GFCI)という、一応は権威ある最新のランキングでは確かに東京は21位でした。
それでも、同じGFCIのランキングで東京は前年9位、前々年3位ということですから、評価項目のウェートを弄ったか、新たに日本に不利な項目を入れたかでしょう。
このように恣意的なランキングというのは信頼度、安定度に難あり。それをあたかも客観的真実であるかの様に伝えるNHKもどうかと思います。
金融センターとしての地位を客観的に順位づけするのは難しく仕方ない面はあります。
それでも株式市場の規模で近似的に評価できると個人的には思います。
特にオルカンの指標としても用いられている、MSCIオールカントリーインデックスは各国の上場株式市場の時価総額を基準にしているので、この方が実態に近いというのは言い過ぎでしょうか。
これによれば
アメリカ 62%
日本 5.4%
イギリス 3.2%
日本は一応2位ではあります。中国やドイツが経済力の割に上位に居ないのは資本市場が未発達だったり、歴史的に役割が限定的であったり、規制があったりで規模的にも発展していないということはあるでしょう。
それでも上海は大金融センターなので、MSCIランキングも絶対ではないですね。
昔、バブルの頃は東京市場はニューヨークさえ圧倒する勢いだったのに。