【eMAXIS Slim】新商品の意義
既に報道でもSNSでも広く取り上げられており、ご存じの方も多いでしょう。
eMAXIS Slim シリーズの新商品が間もなく発売開始されます。
https://www.am.mufg.jp/corp/press/__icsFiles/afieldfile/2023/08/30/release_230830.pdf?_gl=1*1cmssma*_ga*MTU0NzEzNjIwMS4xNjg3MTM3MTM1*_ga_3ZNV996Y9H*MTY5NDMxMjEyMi4zLjAuMTY5NDMxMjEyMi4wLjAuMA..
「eMAXIS Slim全米株式」
正直なところ何それ、と思いました。S&P500があるじゃん。殆ど変わらないのに。
新しい 「eMAXIS Slim全米株式」 は、大型株だけではなく、中小型株も含め全米時価総額の99%をカバーしているそうです。
既存のS&P500は選りすぐりの500社を厳選しているので、基本大型株のみ。
両社は大きく違うようですが、S&P500の占める時価総額割合は圧倒的であり、大きな差はありません。
ETFでいえばVOOとVTI。調べていただけばわかりますが、チャートをみても両者はほぼ同じです。
三菱UFJ国際投信さんが、なぜこのような新商品を発売するのか。せっかく好調なeMAXIS Slim米国株(S&P500)の顧客を奪うだけではないのか、類似商品を販売すれば管理コストは嵩む。ましてやそれが自社の主力商品と被ることになれば、あまり良い手とは言えないのでは。
しかし、ネット上のみで売買される商品であり、一般的な米国株のインデックスファンドで為替ヘッジも無いパッシブ運用ですから、新規追加のコストはミニマムに抑えられていると考えられます。
一方で、新NISAを控え、各社競争が激化しており、シェア争いが過熱しています。トップシェアを誇る三菱UFJ国際投信さんは、業界ナンバーワン地位をさらに強固に盤石にしたいところ。
いかなるお客のニーズにも応えられるよう、品ぞろえを強化した。ということになるでしょうか。
全米株式かS&P500か。どちらが良いかの答えはありません。永遠に続く神学論争みたいなものです。全米株式の方が分散が効いて良いに決まっている。と言われるかもしれませんが、不況になって苦境に陥るのは中小型株。分散が逆に足を引っ張ることもあります。
まあ、どっちも大差ありません。趣味の問題。
私は今まで通りS&P500でいきます。
投資は自己責任です。