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【ハト派日銀】予想が外れました



昨日の日銀政策決定会合、ご存じの通り超ハト派の結果となりました。


粘り強く金融緩和継続。


もう聞き飽きた、他に言うこと無いのか。


ジリジリ円安が進み、悪性のコストプッシュインフレは止まりません。言うまでもなくこれによって実質購買力は落ちて、景気の足を引っ張っているのです。


消費者は円安インフレが進む程に、一層警戒を高め財布の紐を締めているのです。





冒頭に再掲の先日の拙ブログで、植田日銀総裁が読売の単独インタビューで早期の金融政策転換を匂わせた事を書かせていただいています。


いわばこれは市場との事前対話、政策転換への地慣らしみたいなものです。


当然、今回はこれを受けて何らかの方針変更があってしかるべき。なのに全くゼロ回答というのは、そっちの方が私にはサプライズ。


政策変更は無いと思ってましたが、フォワードガイダンスで何らかのメッセージは有るはずなのに。





愚痴を言っても無駄です。日銀も役所体質で、財務省や政府の意向で動かざるを得ません。役所は減点主義。失敗と批判回避が一丁目一番地。


当然の結果かもしれません。為替は財務省の専管事項で、そもそも他国の状況に影響を受けるから日銀は関係ない。


賃金が持続的に上昇しインフレ定着するまで粘り強く金融緩和、こう言っておけばセーフということでしょうか。





冗談じゃない。2%インフレの目標はとっくに達成していて、人手不足。今はむしろ悪性インフレ。


それがわかっているから読売のインタビューで早期の転換に言及したのでしょう。


それでも物価の番人か。





先日、BIS が実質実効為替レートを発表しました。


実質実効為替レートはいわば、貨幣の実質的な価値、購買力です。


これによれば、円の価値は50年以上前の1970年レベルしかない。


1ドル360円の固定相場の頃の安さ、価値しかない。


当時は、ハワイ旅行が夢のまた夢。新婚旅行でハワイに行ける人は羨望の的。舶来品はお金持ちしか買えない贅沢品。そんな時代。


確かに今もそうなってしまった。


円の価値をどこまで貶めるのか。これがつづけば資本逃避が進み、一層円安になる。既にその兆候はある。





もはや日本円資産だけしか持たないのは大きなリスク。国際分散投資で身を守る事がますます必須です。


投資は自己責任です。