【新NISA】日本人の同調性が円安圧力
昨日は今年第一回目の日銀の金融政策決定会合。
予想通り、壊れたレコード(昭和の表現)の如く、変わらず粘り強く異次元金融緩和。
ただし、物価目標達成の確度は高まっているそうで、将来の正常化を匂わせはしました。
それでも頑張って4月にマイナス金利解除、その後はまた延々と様子見と予想しています。
現状の超円安状況が反転するのは、欧米主要国の本格的利下げが確実に折り込まれてからか。
いつのことやら。
円安解消を阻むファクターも今年新たに出現してますね。
それはご存知、新NISA。
これまで分かっているだけで、新NISA約7割の資金がeMAXIS SlimのオルカンとS&P500に流入しているらしいのです。
テレビで宣伝しているで無し、街角で看板見るで無し、新聞の折り込み広告も入って無いのに。
全てネットの影響。
それにしても日本人の、右へ倣え、集団心理は恐るべし。
全体でも新NISAの資金の大半が外貨建て資産に流入し続ける事が確実になっています。
これはイコール円売りであって、その規模は当初の予測を遥かに上回る勢い。
その額10兆円前後に達するという試算も。
せいぜい数兆円規模のインバウンド円買いは易々と帳消し。
これから継続的に日本の莫大な金融資産が外貨建て資産に流入すれば、構造的かつ慢性的な円安圧力が続くかもしれません。
これを、マイルドなキャピタルフライトとして警鐘を鳴らすエコノミストもおられます。
つまりは円の力が弱まっていくのです。
円の番人の日銀さん、大丈夫ですか?
投資は自己責任です