ドルコスト平均法積立てを止めないで下さい
投資の専門家やファイナンシャルプランナー、更には投資ブロガー、インフルエンサーに至るまで昨今は:
⭐ドルコスト平均法にリスク低減効果は無い
⭐ドルコスト平均法より一括投資が有利
⭐ドルコスト平均法のメリットは精神的に投資が続け易いということだけ
と主張されていて、中には精緻な数学的分析により、それを証明されている方も居られます。
全てそれらを詳細に検証したわけではありませんが、恐らく理論的には正しいのでしょうし、あえて反論する根拠も持ち合わせていません。
ですが、ドルコスト平均法無効論ばかりが、強調されると、弊害のほうが遥かに大きいと考えます。
その理由は:
◎ 「論より儲け」。理論はあくまでも理論で、現実世界での「結果」は理論通りとは限らない。例えば、相場の動きやどの時点で利益確定するかにより、ドルコスト平均法が他の投資手法より常に劣るわけではない。
◎ 大半の庶民は、纏まった一括投資の為の資金は無く、資産形成するには、長期積立てが唯一の手段である。
◎ ドルコスト平均法が無意味と短絡的に判断し、地道な資産形成を放棄して、短期的な投機に走ってしまったり、積立て投資そのものを止めてしまう恐れがある。
いかがでしょうか。
確かに時間リスクのヘッジという点をとらえれば、ドルコスト平均法は、必ずしも有効ではありませんが、ならば他にヘッジ出来る何か他の手法が有るかというと、決定的なものは有りません。
一括投資が出来れば機会損失は無くなるかもしれないですが、皆がそれだけの資金を常に用意出来るわけでは有りません。
ドルコスト平均法は、少なくとも長期積立てを継続する上で、非常に重要な精神的な安定をもたらしてくれることは、多くの専門家も認めています。
それだけでも大きなメリットです。
普通の人は、何十年もの間めげずに投資し続けることでしか、老後も含め安心して生きられない時代です。
決してドルコスト平均法による長期積立てを止めないで下さい。
甘い投機話に乗って人生を台無しにしないで下さい。
今年最後のお願いです。
皆様良いお年を。