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イランの核開発をイスラエルは許さない

新年早々、アメリカのイラン要人殺害による、アメリカとイランの対立激化が国際的問題となっています。


石油やガスなどの天然資源の多くを中東地域に依存する日本は、その影響をまともに受けて、昨日も株価暴落。


皮肉な事に、当事者のアメリカでは寧ろ株が少し上がっています。


資源大国の強みですね。もはやアメリカは資源を中東に頼る必要は無いという事。




ところで、マスコミはどこもアメリカとイラン衝突の危機ばかりにフォーカスしているようですが、私は今回の件はイスラエルが鍵を握っていると思っています。



イスラエルはユダヤ教国家であり、相入れ無いイスラム国家に囲まれ、敵対しています。


またイスラエルは面積も小さく、人口も数百万しかない小国です。一発でも核攻撃を受けたら国が全滅します。


そこで、イスラエルは核武装し、逆に周辺国の核武装は絶対に容認せず、もしその兆候でもあれば単独で攻撃し、核施設を破壊するというポリシーを堅持し(所謂、ベギンドクトリン)実際、忠実に実行してきました。


1981年のイラク核施設攻撃、2007年のシリア核施設攻撃がそれです。




報道によると、イランは核開発に制限を設けずと表明した様です。これは即ち、核兵器が製造可能になるまで核燃料濃縮します、と言うのと同義です。


イスラエルの分析では、年単位ではなく、月単位の短期間でイランは核弾頭を製造出来るということ。


イスラエルはこれを指を咥えて見ているでしょうか?



もちろん、イランも核合意に一応留まってくれている各国の顔に泥を塗りたくは無いですし、世界を敵に廻す核兵器保有に簡単に進むとは思えません。


しかし国際政治はどう転ぶか、予断や油断は出来ない世界。核濃縮を進めて、交渉のカードくらいにはするリスクは高いと思われます。




そこでイスラエルはどう出るか?


イランは中東の軍事大国であり、イスラエルに近いレバノンやイエメンなどに友好国を持ち、そこからは大量のミサイルがイスラエルをいつでも攻撃可能です。


しかも、イランはイスラエルから遠く、各施設も広範囲に分散している様です。


イランの防空態勢も充実しているでしょう。


以前のイラクやシリアへの攻撃より遥かに難易度は高く、またイスラエル本土が攻撃を受けるリスクも高いのです。


イスラエルにとっても非常に悩ましい状況でしょう。



私ごときの情報と知見で、イラン情勢の予想は出来ませんが、イスラエルのイラン核施設攻撃により、中東戦争が始まる可能性はゼロでは無いと思い、敢えて書かせていただきました。


個人的には、以前イスラエルの方とも仕事をさせていただいたことがあり、大変良くしていただきました。


高いのは買えないですが、イランのペルシャ絨毯は好きで、イランは日本を大変好きだと聞いています。


両国が平和に発展することを願わずにおれません。