やっぱり空疎な米中第一次合意
無事サイニングセレモニー終わりましたね。
まさしくセレモニー。お祭り。これといって内容が無く、とりあえずなんかわからないけど合意しました、という実績づくりだけ。
前から変わっていませんが、アメリカが中国の輸入品に課す、関税の税率を半分にするのは、最小額でインパクトも小さいファーストトランシェだけ。
これ以外の関税は現状維持。
中国がアメリカ製品の輸入拡大するというのも、アメリカは数値目標を言ってますが、中国側は市場環境に基づいて、などとまだ宣っている。
本当に合意したんかい?
アメリカは大統領選後に中国の輸入状況をモニターして、関税下げるかどうか決めるらしいが、中国が急に大量のアメリカを一気に輸入するだろうか?
ニーズが無ければしないというのが、大方のアナリストの見立てのようで、私もそう思う。
中国とビジネスした人なら分かると思うが、あの人たちはそんなに甘く無いです。
結局のところ、火種になるだけのような気がする。
こんな合意、普通なら米国株は失望売りされるところが、また上昇。個別企業の業績発表が良かったようなので、それも貢献したのだろうけど。
株高ユーフォリアの中、宴の後の虚しさに、いつ気づくのだろうか。