eMAXIS Slim 米国株S&P500 だけで良いのか問題: その4、補足
一般論として、リスクヘッジを目的に投資ポートフォリオを組む場合、ある資産の価値が下がった場合に、それとは逆、もしくは影響をあまり受けない資産を組合わせます。
例えば、株と債権、株とゴールド、米国株と日本円のように。
同じ株式インデックスで国や通貨が異なる場合は、固有のカントリーリスクや為替リスクの影響を緩和することに、一定の効果は期待できますが、同じ株式というリスク資産であり、経済のグローバル化がこれだけ進展した世界においては、各国の株価はほぼシンクロすると想定するのが妥当でしょう。
eMAXIS Slim シリーズ(S&P500、先進国株式、全世界株式·オールカントリー、全世界株式·除く日本 )の4ファンド比較において、過去のチャートを見比べた場合、見事なほどにその動きが一致していることを、あらためて確認しました。
もちろん、これらのファンドが誕生して1~3年程度といった短期間であること。
いずれも米国株比率が5割以上ということなので、まあ当然の結果とも言えます。
しかしながら、何十年という長期保有を前提にしたとき、いくら現在はアメリカの経済力、技術力等が圧倒的に優位であっても、それが、今と同じ状態で維持されている保証は有りません。
少し過去を振り返っても、アメリカより中国等の新興国や日本が有望とされ、株式パフォーマンスも上回った時期もあったのです。
長くは続きませんでしたが。
私の場合は、米国株でガンガン運用するのは、後20 年ほどと思っているので、アメリカ優位は変わらないと仮定して、S&P500 ほぼ一択ですが、
あまりに割高であったり、下手して120 歳まで生きることも想定すると、半分保険の意味合いからも、世界株式インデックスを持っていても悪くはないか?と思わないわけではありません。
皆様ご意見、投資スタンスはそれぞれ、自由ですね。
そして投資は自己責任です。