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eMAXIS Slim 米国株式 S&P500の毎日積み立て始めました。since July 2019

eMAXIS Slim 米国株S&P500 だけで良いのか問題: その3、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー or除く 日本)をちょい足しする意味について考える。


eMAXIS Slim 全世界株式は2種類あります。


オールカントリーは昨年度の投信ブロガーが選ぶファンドの一位。文字通り、先進国、新興国全世界の株式を投資するインデックスファンド。


除く日本は、オールカントリーから日本株を除いたものです。


どちらも信託報酬は0.1144%で同じで低コストです。


両者は日本の有り無しだけが異なる謂わば兄弟ファンドですね。



1. 対象国など


オールカントリー:


アメリカ  55%

日本     7 %

その他先進国 26.1%

新興国    11.8%

その他      0.1%



除く日本:


アメリカ 59.2%

その他先進国  28.3%

新興国     12%

その他 0.5%


2つのファンドの最も顕著な違いは、言うまでもなく、日本が入っているかいないかです。


除く日本の方は、日本の7%を、アメリカとその他先進国だけにほぼ案分しています。


オールカントリー、除く日本ともに新興国の割合はどちらもおよそ12%と変わらないと言って良いと思います。


eMAXIS Slim 先進国株式のアメリカ株比率は7割近く有り、それよりはいずれも10%以上アメリカ株比率が低いので、より米国株一辺倒を避けるバランスということになりそうです。




2.投資セクター比較


両ファンドの直近レポートを見ると、セクターのカテゴリー分け方が全く異なっており、直接比較出来ません。


除く日本の方は、S&P500 や先進国と同じですが、オールカントリーは違います。オールカントリーはこれらの中で最も新しいファンドなので、変えたのかもしれません。


したがって、S&P500 との比較は除く日本だけとして、オールカントリーのカテゴリーはその下に別途記入します。


ソフトウェア・サービス :S&P5001位→除く日本1位


メディア・娯楽     :S&P5002位→除く日本5位


医薬・バイオ・ライフ  :S&P5003位→除く日本3位


テクノロジー・ハード  :S&P5004位→除く日本6位


資本財         :S&P5005位→除く日本4位


ヘルスケア機器、サービス:S&P5006位→除く日本圏外


小売          :S&P5007位→除く日本7位


銀行          :S&P5008位→除く日本2位


各種金融        :S&P5009位→除く日本圏外


半導体、半導体製造装置 :S&P50010位→除く日本圏外


(ちなみに、除く日本8位はエネルギー、9位は食品・飲料・たばこ、10位は素材)



オールカントリー


1 情報技術        17.4%

2 金融          15.8%

3 ヘルスケア       11.4%

4 一般消費財、サービス  10.3%

5 資本材、サービス    10.8%

6 コミュニケーション    8.5%

7 生活必需品        7.8%

8 エネルギー        4.7%

9 素材           4.4%

10 公益事業         3.4%



除く日本は、その2、で比較した先進国株式に近い印象です。銀行が2位とより上位にいます。


オールカントリーの方も、基本となるインデックスファンドは日本以外は同様なので、除く日本とそれほど大きくは異なるものではないでしょう。





3.組入上位銘柄


これについても、両ファンド記載方法が異なっていますが、これも基本はその2、で取り上げた先進国株式と非常に近いと言えます。


オールカントリーは先進国株式と同じようなトップテンを挙げており銘柄も、アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェースブック、アルファベット(A&C)、JPモルガン、ジョンソンエンドジョンソン、ビザと全て米国株で同じ。違いは10位にアリババが入っていることでしょうか。


ちなみに日本企業はトップテンに一社も入っていません。凋落甚だしい。


トップ10占有率はS&P500は22.5%(505銘柄中)、先進国は14.9%(1320銘柄中)と比較して、オールカントリーは12.4%(3041銘柄中)とさらに低くなっています。


GAFA依存度は一層低めですね。



除く日本も大差はないでしょう。






4.私的結論


以前に書いたと思いますが、たとえインデックスであっても日本株を買うつもりは無いので、私の場合はeMAXIS Slim全世界株式、除く日本の一択です。


eMAXIS Slim先進国株式より10%ほど米国株比率が低く、その分は主に新興国株式に広く投資されています。


為替リスク分散、カントリーリスク分散はより充実してはいますが、新興国が入っているので必ずしも安全とばかりは言えないでしょう。


ポイントは新興国株式をどう見るかですね。


個人的には長期的に人口も増え、成長する新興国に夢を持っている方なので、少しならポートフォリオに入れてもいいかも?というところでしょうか。


まあ僅かながらつみたてNISA で新興国インデックスやっているのですけど。



S&P500 メインは変わり無いものの、あまりに米国株がオーバーシュートして割高が続き、その他先進国や新興国が割安というチャンスがあれば、eMAXIS Slim 全世界株式、除く日本を一気に仕込んで、20年ほどほったらかししておくのも面白いでしょう。



気が向けば、やってみるかもしれません。





投資は自己責任でいたしましょう。