毎日積み立て生活

eMAXIS Slim 米国株式 S&P500の毎日積み立て始めました。since July 2019

【心配無用】原油が下がり、金が上がっても

☆下げ止まらない原油価格


今週明けやっとの思いで合意したOPEC+減産合意、これで少しは下落に歯止めになるとの期待空しく、じり貧。一時は19ドル/バレル、今日現在やっと20ドル回復。


僅か2か月前までは普通に50ドル近辺をキープしていたことが夢のようです。


新型コロナによる需要減の影響は想定以上に大きく長引くということか。


さらに大幅減産でもなければ、価格上昇は無理。シェールオイル企業倒産と産油国の財政悪化が、世界経済の足を引っ張ることは避けられません。




☆不気味に上がり続ける金価格


金は逆に上昇基調。つい先日は日本国内の金地金が40年ぶりに最高値を更新。


原因としては世界的景気後退によるリスクオフの金需要増、米国の前例無い大規模金融緩和によるドル安、インフレ懸念があげられます。


ただ押さえておきたいのは、金はここ最近上がったわけではないこと。少なくとも過去1年は強含み。


振り返ればこの1年、米中摩擦、景気サイクル下降局面への移行懸念など、景気後退への警戒感は常にあり、トランプ大統領が執拗に金融緩和を要求していました。


金がじりじりと値を上げてきたのは当然と言えるかもしれません。景気の底をはっきりと確認するまで、金価格は堅調に推移すると想定するのが妥当でしょう。





★米国株インデックス長期投資に影響は?


原油価格の低迷でエネルギー関連株は大きく下げます、既に下げています。さらに怖いのは原油収入が大幅に減った産油国が米国株、債券などのドル資産を売り浴びせ、相場の波乱要因になること。短期的影響は懸念されます。


しかし冷静に考えてみると、新型コロナの影響はいずれ無くなり、需要は回復し、価格もある程度は回復するでしょう。バレル20ドルなど、サウジ以外は皆大赤字。このような状況が続くはずありません。


ただし、長期的には地球温暖化の影響で自然エネルギーが開発され原油需要が頭打ちになる可能性はあります。石油など化石燃料関連産業は成長産業とは言えないかもしれません。


とはいえ、米国株インデックス長期投資家は心配無用。短くとも10年後のリターンを狙う長期投資には、原油価格下落→株価下落の影響は無いことは言うまでもありません。売らなければ損失もありません。


また長期的に原油価格が上昇せず、エネルギーセクターが不調であっても、米国株やS&P500などは、その時代をけん引する優良企業が常に生まれ続け、経済成長が持続するアメリカにおいては、新陳代謝と成長が持続し、上昇すると考えることができます。



昨今の金価格上昇は、なりふり構わぬ金融緩和によるドル安とインフレ懸念の影響でしょう、そうなれば米国株投資が不利との心配につながるかもしれませんが、これも長期的には何ら気にする必要はないと思います。


前記のとおり、アメリカ経済の長期的成長、強さを所与の前提とするならば、いずれ好景気が訪れます。その際はインフレ懸念も発生しますが、そうなればFRBは果敢に躊躇なく金融引き締め出来ます。一時的に株価に影響はあっても、徐々に経済は均衡し、長期的成長は阻害されることはないでしょう。


長期停滞、人口減、高齢化により経済のパイが縮小し、政府は無策、企業のイノベーションも進まない日本とは事情が全く異なります。


日本は金融緩和を止める機会がありません。増税や社会保障負担増が続き、デフレと株価停滞、国民の貧困化が続くでしょう。そのずっと先に待っているのは円安と悪性インフレか?




話が逸れましたが、短期的に金が上がっても、原油が下がっても、米国株長期インデックス投資を続けるかぎり影響は限定的です。迷う必要も売る必要もありません。


私は将来の大きなリターンだけを目標に堅実に投資を続けます。


投資は自己責任でお願いします。