昨年の７月に家庭菜園も立派な投資だというタイトルで、田舎（自称トカイナカ：都会過ぎず田舎過ぎないロケーション）住まいならではの土地の安さを利用して家庭菜園や家庭果樹園を作れば、あたかも投資のようにリターンが有り、老後の生活費の足しにもなるとの観点で書かせていただきました。

その時は夏だったので家でのトマト栽培を例にしましたが、トマトというのは毎年苗を植え収穫して完結するもので（種を取って次年度栽培できないこともありませんが）、投資と言っても１年で完結していて、長期のリターンはありません。さらに連作（同じ場所で栽培すること）が出来ないので、土地効率という点ではそれほど良くありません。

◎アスパラ栽培の良さ
その点、アスパラはトマトよりはるかに優秀。

我が家の土壌がよほど合っているのでしょうか、これまで栽培経験した野菜のうち、アスパラ（グリーンアスパラ）ほど手間がかからず、収穫の安定しているものはありません。

もう２０年近く前に親が苗を買って植えただけ。少なくとも私が管理し始めたこの１０年ほどは全く肥料をやらず、水やりも真夏のよほど日照りが続いた時に、打ち水程度にやっているだけ。まさにほったらかし。

にもかかわらず毎年３月末の桜の咲くころから秋ごろまで断続的に収穫できます。コツとしては、八百屋さんでおなじみのアスパラは成長して１mほどになり、冬に枯れるのですが、食べきってしまわないで、半分ほど成長させること。そうすれば株が充実し、また次の春に収穫できます。

我が家の場合、春から梅雨前の３か月くらいは、すべて収穫してその後は温存しもう収穫しません。

この方法で１０年ほど毎年少しづつ収穫量、質ともに向上しているようです。

このやり方が正しいかどうかわかりません。農家の方は良いもっと方法もあるのでしょうが、少なくとも家では「手間ゼロ」、「追加投資ゼロ」、「病害虫リスクゼロ」で毎年漸増する収穫＝リターンを得てきました。

これが後何年続くのか、永遠ということも無いとは思うのですが、少なくとも２０年近く経過していて、今年も絶好調でほぼ毎日、５～１０本収穫していますから、本当にありがたいです。なにより取り立てのアスパラは激旨で健康にも良い。

スーパーで買えば、一束１００円とか２００円くらい？するのではないでしょうか。うちのような２人家族なら、飽きるほど食べられます。お金に換算すると年間１万円くらいリターンあるのではないかな？

１回苗を買って植えれば、少なくとも２０年くらいは何もせずに収穫できるというのは、米国株S&P500インデックス投資並みに優秀です。

ただ注意点は、苗を植えて２、３年は収穫しても茎が細いので、あえてそこは我慢して、株を太らせると、それ以降は毎年順調に収穫量が増えます。

いかがでしょう、我が家は西日本で雨が少なく温暖な気候、土壌は花崗岩質。日本全国どこでも好成績を保証まで出来ないですが、アスパラ好きな方はチャレンジお勧めします。