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S&P500 インデックスファンド投資家への注意喚起?

アメリカの投資関連情報のResearch Affiliatesという会社が先日レポートを発表し、米国の全国紙でも紹介されたので、概要をご紹介し、このレポートに対する私の見解を述べたいと思います。


Research Affiliates社の見解

S&P500 インデックスファンドは、FANMAG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、マイクロソフト、アップル、グーグル/アルファベット)と呼ばれる巨大情報関連企業の資産比率が高い。これらの企業は成長分野ゆえに株価が過大に評価されがちであり、なにかのきっかけで市場が弱気に傾くと、大きく値を下げる可能性が有るので、インデックスファンドだからと安心はできない。現状はかつて無い高い比率でこのようなインデックスファンドが、運用資産に組み入れられており、一般投資家が大きな影響を被るリスクがある。


私の意見とスタンス

去年の株価下落場面でも、確かに新興ハイテク、成長企業は大きく売り込まれました。今後も、同様のリスクはあります。これらPER の高い企業が下降局面に弱いのは、常識。全米上位企業の指標である、S&P500インデックスファンドには彼らの指摘通り 、FANMAG が相当な割合で含まれるので、影響大でしょう。そういう観点では、彼らの指摘は正しいです。


ちなみに、eMAXIS Slim S&P500 にはFANMAG 企業が15%ほど組み込まれているようです。


ならば、リスキーなS&P500 インデックスに投資することは止めるべきなのでしょうか?私はそう思いません。理由は:


1. S&P500 は上下動を繰り返しながらも、長期的には、年率平均10%近い資産価値の成長を達成している。最低でも10年以上の長期保有という前提であれば、株価下落は気にせず、むしろチャンスと捉えて買い増しすることが合理的。


2.  仮にFANMAG 企業が低迷しても心配は無用。S&P500 は常に新陳代謝をしており、その時代の優良企業は常に組み込まれ、敗者は脱落する。米国企業や経済が競争力を維持する限り、S&P500 に死角はない。


3. 次世代5GやAIの時代を目前に、これから益々ハイテク、情報関連企業は成長が期待できる。短期的な相場下落に弱気になり、ディフェンシブ銘柄ばかりに投資集中すると、むしろ千載一遇の成長機会を逃すリスクがある。


以上です。皆様の意見は如何でしょうか。S&P500 インデックスといっても365日右肩上がりではありません。過去には数年に亘る低迷も何度かあったことは事実です。また、未来のことは神様しかわかりません。100%確実なことは存在しません。


これらのことを肝に命じたうえでも、資産形成には、金利が殆んどつかない日本の銀行に預金で寝かしておくだけではなく、eMAXIS Slim S&P500 等の米国株インデックスファンドに金融資産の一定割合を長期投資することが賢明と思うのです


では、投資は自己責任で。