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新型コロナ社会免疫獲得まで経済の完全回復は望めない

新型コロナのような感染症大が完全に「終息」するためには、社会免疫の獲得が唯一の方法です。




社会免疫獲得には抗体保持者が一定の割合以上必要となります。日本でよく言われるのは60%以上、海外のサイトでは70〜90%と幅が有りますが、究極的には世界の半数を大きく上回る人口が抗体を持たない限りは、この感染症が完全に制圧されたとは言えないということです。




抗体はワクチンでも出来ます。一度打てば完璧な抗体ができる夢のワクチンが開発され、人類に行き渡れば問題ありません。ただそれは今年中には絶対無理ですし、トランプさん肝いり”Operation Warp Speed” 「ワープするほどのスピードでワクチンを開発・生産する大作戦!」が全て上手くいったとしても、あと2〜3年はかかると言われています。普通にやれば10年要するという新規感染症のワクチン。そう簡単にはいかないでしょう。




特効薬の開発ともなるとそれ以上の時間を要します。アビガンなど既存薬の組み合わせで、大半は自宅療養で回復するような、季節性インフルエンザ並みの標準治療法が確立すれば、新型コロナ恐れるに足らず、ということで、ロックダウンなど経済社会への悪影響は無くなりますが、それを期待させるような情報は出ているでしょうか?





そこで感染第一波の途中ながら、社会免疫はどのくらいあるのか?最近ちらほらと報道を見ます。





日本の場合、国としてまとまったデータ収集はこれからのようですが。散発的に調査した医療機関等での結果(PCRも含む)数パーセント〜0.数パーセントとなっています。都市部と地方でも大きく違うでしょうが、社会免疫獲得にはほど遠いのは確実です。



他国と全く異なり、ロックダウン無しの対新型コロナ対策で有名なスウェーデン。ここなら随分と社会免疫獲得出来ていそうに思っていましたが、スウェーデン公衆衛生局によると、首都ストックホルムの4月末時点の抗体保持率は7.3%しかないそうです。かなり意外。今は5月後半なのでもう少し増えているかもしれませんが、あれだけ緩めてもこの程度。



逆の意味で驚いたのは、アメリカはニューヨーク州。数日前のクオモ知事の会見で抗体保有者はブロンクスは34%、なかでもヒスパニックは56%、ブルックリンの黒人は80%にもなったそうです。



1か月ほど前の調査では、州全体で15%弱なので、ニューヨーク州はロックダウンにも関わらず非常に高いことがわかります。これはロックダウンの相当以前から、特に衛生状態の悪い低所得層地区に相当蔓延していた証拠に他なりません。この冬、アメリカでは多くの方がインフルで亡くなっていますが、そのうちの何割かは新型コロナというのは多分当たっているでしょう。



CDCなにやっとんねん!!ですね。



ニューヨーク低所得層の地域は死者が多発し悲惨な目にあったのは事実ながら、社会免疫獲得もしくは近い状態になっているというのは皮肉というか、せめてもの救いかもしれません。





(まとめ)

社会免疫獲得もまだまだ先、ワクチンも期待先行、特効薬はずっとずーっと先、既存薬でどこまで戦えるかも未知数、新型コロナの大波がまたやって来る。という結論しか思い浮かびません。



悲観論ばかり言いたくはありませんが、経済、株価とも右肩上がりばかりは続かないことを前提に投資続けようと思います。

個人的見解です。投資は自己責任で。