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リタイア後はトカイナカ暮らしが良い、と思う

我々日本人の多くはリタイア後の生活に不安があり、とりわけ経済面の心配事は尽きません。


老後2000万円不足問題は、その一番痛い部分に触れてしまった。でも2000 万円というのは、現在の比較的恵まれたリタイアサラリーマン夫婦の話し。20年後は現役世代1.5人が老人1人を支えるらしい。そうなると年金は三割以上減らされ、医療費自己負担も増えて、税金も上がることは避けられ無いのではないかと危惧します。


2000 万円どころか、倍の4000万円必要とか、5000万円とか、評論家はそれぞれ試算しています。ライフスタイルは多様で、いくらあれば良いか計算は難しいですけど、今より老後の暮らしはずっと厳しくなり、さらに多くの蓄えが必要になることは確実です。


ここも含めて様々な投資ブログでは、長期投資で資産形成することをお勧めしています。しかし雇用環境厳しいなか、誰もが潤沢な老後資金を得られる訳ではないです。


不足分は支出を減らすしかない。けれど老後の利便性、快適性、安らぎや安心は手離したくない。


このようなリタイア後の生活ニーズに対する一つの答えが、都会暮らしと田舎暮らしの良いとこ取りをした「トカイナカ」生活です。



リタイア後は通勤に便利な家は不要

昨今は都心物件や駅近物件が人気。価格も高止まりしていますが、リタイアすれば通勤の負担は無くなるので、高いコストをかけてこのような家に住む必要性はありません。渋谷、新宿、梅田、難波には月に一度も行けば良い方でしょう。ならば都心ターミナルから徒歩やバス、電車も含めて2時間以上の物件も視野に入りますね。その辺りなら、格安好条件の物件が賃貸でも中古分譲でも豊富です。リタイア後は高コストの都心から、このようなところに引っ越すと大きな住居費節約になります。



リタイア後に特に重要になるもの

ズバリ医療機関です。年を取るほどに嫌でもお世話になります。医療機関に通うことが困難なところは、いくら景色が良くても、老後は絶対に住むべきではありません。近所に徒歩で通えるクリニック、公共交通機関で30分以内に総合病院、さらに言えば、一時間ほどのところに大学病院など、高度先端医療機関があれば文句ありません。日本は各県に医大があり医療機関が比較的充実しているので、こういった条件のトカイナカを探すことは容易でしょう。



買い物、食生活

リタイア後に都会のレストランを連日はしごすることはないはず。自宅での食事が殆んどです。徒歩圏内にコンビニ、スーパー、惣菜店があれば日々の食ニーズはOK。さらに車で30分以内に大規模ショッピングセンターがあれば、99%の買い物や外食ニーズを満たせます。このような場所なら、日本の郊外至るところに有りますね。


もし庭付きなら、家庭菜園や家庭果樹園に挑戦しても良い。世話する時間はたっぷりあるし、いい運動、趣味にもなります。収穫の喜びは格別、食費も節約でき一挙両得。



ご近所との関係

馴染みの無い土地に引っ越しすると気になるところ。普通の都会人なら、それほど近所付き合いはしていないし、仕方もわからないはず。あまりにも田舎で人間関係が濃いところや排他的な土地は避けるべきでしょう。いくら移住促進制度が完備していたとしても。


比較的最近に開発された新興住宅街なら、よそ者も多く、互いに距離感があって楽と思います。



このような都合のいいトカイナカは有るのか?

実は私は、上の条件を満たしたトカイナカに数年前から徐々に住みはじめ、先日完全に引っ越し完了しました。まだ現役で通勤は少し不便ですが許容範囲、あと数年の辛抱です。


個人的に土地勘のあるのは関東圏と関西圏のみですが、関東なら、横須賀、藤沢、厚木、八王子、日野、川越、等々、駅近でなければ、かなり安い物件が出ています。


私の住むトカイナカは関西圏の100万都市ながら、山間部で自然がいっぱいです。それでも大阪駅まで2時間もかかりません。


いかがでしょうか。若い頃は皆仕事も忙しく、都会にしか無いエンターテイメントも楽しみたいので、無理をしてでも駅近、都心に住みたいものです。しかしリタイアすれば関係有りません。むしろ、自然の安らぎを求める気持ちが勝ってくる。かといって、ぽつんと一軒家のような暮らしは無理。


そのような方は、是非ご自分にピッタリのトカイナカを探すことをお勧めしたいと思います。意外なほどお近くにあるはずです。