【祝】S&P500、3500を突破
8月の取引日を後1日残して、S&P500は3500の大台を越えてきました。
何度も同じことを書いて恐縮ですが、株価は実体経済やコロナの懸念や、その他諸々の悲観的事象は気にも留めず、ことさら楽観的見通しだけをピックアップして、上げ続けているわけです。
その大元にあるのが金融緩和。これがさらに先日のジャクソンホールスピーチで一層強化され、インフレ率が2%を越えても金融緩和の手を緩めないというコミットメントまで得て、買い安心感につながっているかもしれません。
でも待ってください。
ここまで金融緩和を強化、継続せねばならないのは、それだけ雇用環境が悪く、経済回復に時間を要するという見立てがあるからです。経済がすぐ回復する見通しがあるなら、ここまで踏み込んできません。
下手をすれば日本や欧州の二の舞、超低金利と低成長が長引く可能性が無いわけではありません。
楽観的見通しが出尽くして、実態経済がなかなか立ち直って来ない現実に直面したとき、やっと株価が異常な水準にあることに気づく、とならないとも限らない。
そうなったときに取り得る手段は、もうあまり残っていないのです。
大統領選も近づき、9月以降何があるかわかりません。
人生に三つの坂有り。上り坂、下り坂、そして「まさか」。
ここ最近の米国株は上り坂ばかり。でもこれが永遠に続くというのは、人生後半戦のおじさんには信じられません。
ということで、来週以降も慎重に投資を続けます。