異世界はすぐそこに
今年はテレワークで平日の昼間に自宅にいることが多かった。住み慣れてよく知っているはずの自宅近く、近所の様相はこれまで休日に知っているそれとは全く異なるものだった。
テレワークの合間に買い物や気晴らしに外出すると、老人ばかりなのは想定内として、車を運転している高齢者が多いことには驚いた。特に後期高齢者と見られる女性がとても多い。あの年代の女性は免許を持っていない人も多かったはず。日本の地方は車社会になったということか。
それだけなら良いのだが、その高齢者たちの運転が恐怖以外の何物でもない。信号無視、ウィンカーを出さない。幹線道路で突然の急停止、何かと思えば電話で会話してるじゃないか!
横断歩道など危なくて渡れない。歩行者お構いなしの老人暴走右折車に2回も轢かれそうになった。
地方の住宅街はどこも似たようなものではないのか。
平日の昼間はあえていえば異世界。そこは老人たちの無法地帯。
老人の運動・認知機能の低下は避けられない。そして地方で車無しの生活は極端に不便だ。老人から免許を取り上げるのは限界がある。
となれば安全装置を充実させた事故を未然防止する車を開発するしかない。その辺は日本のお家芸だろう。EVも結構だがこちらの方が日本的には喫緊の課題ではないだろうか。
異世界といえば今年1年、勤労者と株式投資家の状況は真逆となった。コロナで苦境に陥り大幅収入減、失業する人は激増。リストラに怯える人も多い。
一方で株式投資家は株価急上昇で大きく資産を増大させた。
同じ世界に住みながら、この2者は今全く異なる景色を見ているはず。
現代の日本において、労働だけで生活を支えるというのは、もはやリスキー過ぎるのではないだろうか。
これからは年金は減り、税負担、社会保障負担は増える可能性が高い。長期資産運用しないという怠惰な贅沢はもはや許されないのかもしれない。
来年はどのような世界に住んでいるのだろう。
外国株インデックス投資家にさらなるバラ色の世が待っているのだろうか。
そんな上手くいくのかな?
もしそうでなくとも、長期で見ればバラ色のはず。これだけは信じたい。