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例の所得階層ピラミッド

最近、野村総研の出している日本の所得階層を分けたピラミッドをネットで見る機会が多く、コロナ以降に貧富の差が広がっているという記事によく使われているようです。



見てみると富裕層とかマス層とか分けている基準は純金融資産。



しかしこの区分、私個人的には違和感があります。単純に預金や債券、株式(投資信託、ETFなども含む)などの金融資産から金融負債を引いただけの区分け。



例えば倹しい暮らしのサラリーマンや公務員が家のローンを返し終え、子育ても終わって、リタイアして退職金でももらえば、数千万円とか、1億円とかになる人は、結構おられると思いますが、この区分けでいくと、そのような人は富裕層とか準富裕層、つまり相当の「お金持ち」に入ることになります。



一方で自分でビジネスをバリバリやっていて、借金は多いが自分の会社の業績順調で収入は人並み以上。豪邸に住み、高級車も持っている。けれど借入金を引くと純金融資産は2千万円くらいしかないのならば、この区分では富裕層に入れません。




この2例を比べると、私の印象では、後者のほうが圧倒的に「お金持ち」富裕層です。偏見でしょうか?



やはりお金持ち、真の富裕層というのは、土地やマンション、別荘など価値ある不動産や絵画、宝飾品を持っており、事業も成功している。庶民からは見れば贅沢な暮らし向きの人だと思います。



単純に純金融資産の多寡だけではありません。




真面目な一般人が定年直後に小金を持っているというだけで富裕層と呼ばれる、社会から認知されるのはむしろ問題で、有害ではないかと思います。




なぜかといえば、それは誤った所得階層のイメージを社会に与え、無用な怨嗟や嫉妬、階級意識を生みかねず、さらに政治に悪用され所得税、相続税、キャピタルゲイン税などの増税につながりかねないからです。



アメリカの都会なら1億円くらいの金融資産では中間層、せいぜいアッパーミドルです。



日本でも富裕層とか大そうな名前をつけるなら、不動産を含めて純総資産がせめて10億円以上ある人に限定してほしいものです。



野村総研さん、訂正宜しくお願いしておきます。





個人的見解です。ご容赦ください。