一寸先の闇をどうするか
今週はイースター前の平穏な週になる、と思ったのですが、少し違ったようで聞いたことも無いヘッジファンド擬きのスキャンダルが日本を含む主要各国の大手金融機関を揺るがしています。
ネットの記事を読んでも、私には事の全容がクリアーに理解できないし、恐らく記事を書いている人も、情報を十分に持っていないような気がします。
ただ言えるのは:
・怪しげなヘッジファンド(擬き)が相当トリッキーな事をやっていた
・しかも大きくレバレッジをかけていた
・一部大手金融機関のリスクマネージメントが甘かった
ということが重なって問題が大きくなった。
今回の件で実際に損害を被った金融機関の株価が下がるのは当然の報いで、仕方が無いこと。それで世界経済や株価全体が大きく揺らぐとか言うことではありません。
そこで残る問題は、このようなハイリスク取引に他にも多くのヘッジファンドが手を染めており、世界のいたるところでトラブル噴出しないか、ということです。
もしそうなら市場は金融機関の健全性に疑心暗鬼となり、一気に混乱、凍死状態に陥りかねません。システミックリスクが世界規模で起こるということです。
そう、リーマンショックと同じ道を辿るということ。
今のところその可能性は低いようですが、わかりませんよ。しばらくは注視したいと思います。
もし、最悪の事態、リーマンショックの再来になったらどうする?一寸先の闇の中に突入してしまったら、どうすれば良いか。
私は米国株や世界株(除く日本)インデックス長期投資をしているので、何ら動じることなくガチホは勿論のこと適宜買い増します。
このような市場の混乱が永遠に続くことはありません。なぜなら経済の構造的変化ではないからです。数年は厳しい状況が続く可能性はあります。
しかしその後は経済も株価も力強く回復すると確信します。自由主義経済と資本主義のレジリエンスです。(日本はどうなるか私は疑問ですが)
米国株や世界株(除く日本)のインデックス長期投資をしている皆様も、上記のような危機的状況となっても冷静にご判断されると思います。
ただし投資は自己責任ではあります。人知に絶対はありませんから。