【米国CPI】大山鳴動して鼠一匹
今回のCPI発表は、事前から相当注目を集めた印象があります。
そして昨日の結果発表。
注目のCPIは前年度比5.0%もの上昇で、事前予想の4.7%を大きく上回りました。
これで株式市場は大荒れか、ということは全くなく、至って平和というか少し上げて終了。
S&P500は最高値まで上昇。
そういえば10年国債も下げて1.4%台をキープ。
地味ながら株債券全面高という結果に。
大山鳴動して鼠一匹か
5%もの物価上昇となると、インフレ亢進から長期金利上昇、テーパリング間近で株価下落へと妄想が膨らみます。
しかし市場は今回の結果を冷静に分析していて、現状のインフレはサプライチェーンの混乱(半導体不足、木材高騰)や雇用のミスマッチ、実体経済の回復に向けたエネルギー価格上昇などが原因で、一時的と判断した模様。
真性、本格的なインフレ状態にはないし、それに向かう懸念も今のところ無い。
したがってFRBはこれまで通り金融緩和を続け、テーパリングはまだ先。
来週のFOMCまで様子見というのもあるでしょうが、どうやら今月も米国株はもみ合い、方向性の定まらない予感がします。
投資は自己責任で。