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【FOMC】ゼロ金利政策を23年中に解除の見通し?

日本のマスコミ報道を見ると、「ゼロ金利政策を23年中に解除の見通し」の見出しが躍っています。


「米連邦準備制度理事会(FRB)は16日の金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)で、事実上のゼロ金利政策を2023年中に解除する見通しを示した。これまでは利上げ再開を24年以降と見込んでいたが、景気回復を踏まえて前倒しした。」


えー、誰がそんな事言ったのか、少なくともパウエル議長は言っていません。


「見通しを示した」というのは何を指しているのか、といえば恐らくはFOMCメンバーによるドットプロットのことでしょう。


これは競馬評論家達の予想みたいなもの。最後はパドックでの状態を見て確認しなければ、馬券は買えません。


新聞はキャッチ-な見出しが必要、全く間違いというわけでは無いですけど。





記者会見でパウエルさんは、そのあたりの勇み足にちゃんと釘を刺しています。


Dot plots should be taken with “big grain of salt”. The central bank will guide policy based on outcomes, not outlooks.
ドットプロットなんてあてになんないよ。 FRBは見通しではなく、事実をもって政策を決めてゆくものさ。



そして将来、テーパリングのような何らかの政策変更がある際は、


“Policymakers will give market participants advance notice before announcing anything.”
何か発表する際は、市場関係者の皆さんに前もってお知らせしますから。


“It will be orderly, methodical and transparent.”
理路整然と透明性を持ってやりますから。


今から心配しても意味ないよ、と諭しておられます。





流石、大人の対応ですね。


とはいえ、パウエルさんもインフレが想定より強いことは否定していませんし、これまで「考えることすら考えない」と訳の分からない表現をしていたテーパリングについても、FOMCで言及があったことを認めています。





S&P500インデックス長期投資を前提とするなら、戦時体制から徐々に平時に戻るだけ、程度に考えていて良いと思います。爆上げとか当分無いかもしれません。


パウエルさんはバーナンキショックを繰り返さないように細心の注意を払っているでしょうから、爆下げも無いような気がします。


投資は自己責任で