【ご参考】米国のシラーPER、バフェット指数共にとんでもないことになってます
他人事のようですが米国株S&P500はこのところ地味に毎日最高値しているようです。
更新の幅がとても小さくて、あまり商いも伴っていないし、4300の大台まで到達していないしで、それほど高揚感も無いです。
けれどもコロナ暴落以来、極めてハイペースで上がり続けている米国株。
昨日にまだまだ上がるという、アナリストのお話を書かせていただいた、舌の根も(インクも?)乾かないうちに、たいへん恐縮ながら、今日はご参考までに、いやもう高過ぎるんじゃないの、という内容でバランスを取らせていただきます。
1.シラーPER(CAPEレシオ)はとても高い
シラーPERは通常のPERとどこが異なるかといえば、株価を割るEPSの部分が、過去10年平均でしかもインフレ調整済みだということ。PERの短期的ノイズを除去してより信頼性の高いツールということです。10年も遡る必要あるの?と私など素朴に思ってしまいますが、何せ超名門イェール大学教授でノーベル賞受賞したシラー大先生が提唱している指数ですので、素直に聞いておきます。
シラーPERは25を上回ると割高であり、その後に大きな調整が待っていることは、過去のチャートから「だいたい」言えるということのようです。
今計算するとシラーPERは38にもなっているということ。これは過去最高であったドットコムバブルピーク時の44に肉薄する高水準です。
2.バフェット指数もとても高い
バフェット指数は簡単に言えば株式時価総額をGDPで割って、100を掛けて%で示した指数。天下のバフェットさんの名を冠しているので超有名でよく使われます。感覚的にも素人でもわかりやすいです。
一般にはこれが100%上回れば割高などと言われたりしますが、トレンド的、今の常識的には120%位までなら妥当なレベルという見解もあったりします。
ただ現在のバフェット指数はそんな甘っちょろいものではなく、連日過去最高値を更新しているようで、直近ではなんと204%を越えたということ。
ちなみにドットコムバブルピークでさえも160%を割っていたようです。
3.まとめ
シラーPERにしても、バフェット指数にしても、コロナ騒動の前から、何年も前から散々割高と言われてきました、このブログでも幾度か触れた記憶があります。
にもかかわらず米国株価は上がり続け、それにつれてこれら数値も上昇をしてきているわけで、今更感は正直ありますし。今の世の中このような指標の有効性には疑問符がつくのではと、根拠もなく思ったりします。
少なくとも、暴落が近いという、炭鉱のカナリアではないし、これに触れている記事でも、今すぐ株を全部売って利確推奨はしていません。
しかしですよ、
治に居て乱を忘れずと言ったりします。
世の中一寸先は闇。
人生上り坂、下り坂だけじゃない、まさか!というのがある。
ということで温故知新、先人の考えた知恵の結晶を時代遅れと完全スルーするのではなく、頭の片隅にでも置いておいて損はないのかなと思いました。
個人的見解です。投資は自己責任です。