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インデックスファンドは今バブル状態。サブプライムローンバブルの頃と似ている?

穏やかじゃないタイトルです。私の意見ではなく、マイケル バリーという小説にまでなった、知る人ぞ知る伝説の投資家が先頃インタビューで言ったこと。通勤電車に揺られながら、ブルームバーグの記事で読みました。


英語で書かれており、正直言って一読して真意がわかりませんでした。サブプライムローンは債権であって、株は違う。この人はいったい何をおかしなことを言うのだろうと。それでも気になって昼休みに読み返して、おおよそ理解出来たように思います。


要約すると


1. 約10年前、CDOに代表されるサブプライムローン債券に多額の資金が流入した。これは現在のインデックスファンドに巨額のお金が流れているのと似ている。


2. CDOもインデックスファンドも、個々の債権や個別株のリスク等を詳しく分析せず、十把一絡げにして運用されているという類似性がある。当時は個々の債権を精査せずとも、コンピューターモデルでリスク管理できると信じられていたが、それが間違っていたことを今は皆知っている。


3. SP500 インデックスファンドを例に取ると個別株として、1日の取引額が一億五千万ドル未満の下位銘柄が半分強であるのに、SP500 インデックス全体では何千億ドルという資金が流入している。SP500 を構成する個別株については全く省みられていないのだ。


4. 好調にインデックスファンドが売れているうちは良いが、ひとたび問題が起きると売りが嵩み、買手が不在となり暴落が起きる。このようなバブル崩壊がいつ発生するかはわからないが、バブルが長引くほど、崩壊したときの衝撃が大きいものである。


といった内容です。

伝説の投資家に反論するのはおこがましいですが、私はちょっと論理が飛躍し過ぎのように思います。ある特定のサブプライムローン債券は、中にジャンクボンドが紛れていて、それがデフォルトすることで下落し、それが連鎖して信用収縮が一気に表面化したわけですが、SP500 の特定の構成株が急落しても、それはSP500 の指数に直ちに市場メカニズムにより反映されるので、それだけでパニック売りになることは、システム上あり得ないはずです。


暴落するときは、アメリカ経済全体が大きな危機に見舞われた場合ですので、これはインデックスファンドであろうと、個別株であろうと同じで避けられません。



昨日のニューヨークは大きく値を戻し、これまでの混乱を忘れたようにリスクオンムードです。


一方、世界景気の先行きは依然不透明で、好調アメリカ経済も生産、消費に不安が芽生えています。投資の神様バフェット氏は、嘗て無いほどキャッシュを積み上げ、彼の名を冠したバフェット指数も140辺りに高止まりしたままです。


インデックスファンドがここまでし成長したのは、せいぜいここ10年ほどの現象。これは同時期の米国株の上昇と無関係とは言い切れないでしょう。バブルかもしれない。ちょっと怖いですね。米国株インデックスファンド無敵という思い込みは良くないかもしれない。


とはいえ、長期運用、保有なら暴落も乗り越えられます、多分⁉️