【共同富裕】中国たいへんだ
現在の中国空前の発展、元を辿れば鄧小平の改革開放に行き着くのではないでしょうか。
・黒猫でも白猫でも、ネズミを獲る猫が良い
・先に豊かになれるところから豊かになるべき
天才的指導者、ある意味効率的な官僚機構(共産党組織)、そして極めて豊富で有能な人材が三位一体となって、今日の中国があります。
しかし急速な発展にはダークサイドもあって、その筆頭は貧富の差の拡大。
共産党のモットーとは真逆の状況が今の中国。
中国は発表される統計は信頼性が高いものではないので、実態は共産党幹部以外はわからないでしょうが、想像するに極く一部のスーパーリッチ、主に都市部ホワイトカラーの富裕層~中間層(日本に旅行が出来るレベル)、それ以下の庶民や貧困層と大体分けられると思います。(素人の個人的印象)。
中国の人口14億人として、日本に来れるレベル以上の人は何人くらいいるでしょうか。全くわかりませんけど、恐らく日本の全人口以上はいるでしょう、いやその何倍かもしれない。
凄いマーケットですね。
それでもなお、中国の人口は14億人。経済成長に乗れていない人達がマジョリティと考えてよさそうです。
習近平さんが中国史上に名を残す偉大な指導者として、死ぬまで君臨するにはこれらの人々を無視できません。
勿論、道義的云々ではなく、民衆の不満を政治的に利用され失脚する可能性が高いからだと思います。
そこで「共同富裕」
・黒猫でも白猫でもネズミを獲ったら飢えた猫に分け与えるのが、良い猫
・先に豊かになった人は、貧しき人にその富を分け与えるべき
歴史的大転換だと思います。というか共産主義の本分に戻っただけか。
いくら中国で事業に成功しても、国に没収されるのだったら誰もやる気でないです。闇経済や汚職も広がります。水清くして魚住まずということもある。
お決まりの共産主義経済特有の衰退に向かうのが定石。
でもわかりません、断定できません。聡明なる中国共産党指導部が上手くマネージメントし、中間層が分厚い国家に生まれ変わり、中国はさらに空前の繁栄を迎えるかもしれない。
未来は誰もわかりません。
ただ、直近でいえば中国からの資本逃避は進むんでしょうね。
そして、そのお金は何処に行くのだろう。
投資は自己責任です。