ニフティ・フィフティ再来という警告
ニフティ・フィフティというのは60年代半ばから70年代前半頃までに、時代の最先端で成長していた米国株の優良銘柄を指します。それが約50銘柄あったということで、ニフティ(カッコいい)フィフティ(50銘柄)と呼ばれます。
私は最近まで知りませんでした。その頃はまだ物心がつく前なので、リアルタイムで記憶は勿論ありません。
ネットで調べてみたところ、当時ニフティ・フィフティ銘柄のPERはS&P500のPERの2倍以上も買われていたということ。
さらに、それが1972年から始まったFRBによる利上げによって、大きく売られ株価が長期低迷したということ。
まさに米国がベトナム戦争の後遺症に苦しみ、インフレが亢進し、高金利政策を取らざるを得なくなった。さらに日本の経済的台頭と貿易赤字にも苦しんだ頃。
米国株が長期低迷した時代ともほぼ一致します。
この状況が今のGAFAMブームとFRB金融引き締め前夜に似ていると言われます。
株価低迷前夜と警告されています。広瀬さん(じっちゃま)もその代表。
この警告が当たるのか外れるのか、神様以外だれもわかりません。まあ用心に越したことは無いかもしれない。
けれど広瀬さんが昔やっていたブログ「Market Hack」を見ると、少なくとも2015年、2016年にも同様な警告を発しておられるのです。
その後の株価がどうなったかは、神様でなくとも皆知っていますね。
三度目の正直か、オオカミ少年か。
どっちに転ぼうと、長期的な米国株の成長に信を置いて投資している米国株インデックス投資方針を覆すものでは無いと思います。
なによりニフティ・フィフティは特定銘柄。S&P500やNASDAQ100はその時代の選りすぐりの銘柄で、一定に決まったものではありません。米国株は新陳代謝が正常に働いています。
10年後、20年後は新たなニフティ・フィフティが、新たなGAFAMのような企業が生まれているでしょう。
投資は自己責任で行ってください。