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【ウクライナ情勢】形骸化するミンスク合意とブダペスト覚書

ウクライナというのは日本のように、ほぼ単一民族の国とは異なり、むしろイギリス(United Kingdom)に近いのでしょう。


イギリスも北アイルランド問題、スコットランド(独立)問題に悩まされ続けています。民族、宗教、文化の異なる人々・地域を一つの国家権力の下に統治することは非常に困難であるということです。


イギリスの場合はすべて西側諸国内という枠組みで済む話なので、何というか所詮は身内の揉め事なのですが、悪いことにウクライナの場合は西側(欧米陣営)と東側(ロシア陣営)という敵国同士がそれぞれ異なる勢力を支援していることから、問題が拗れ、国際紛争の火種になっています。




もちろんそのことは、ソビエト連邦崩壊の時から顕在化した問題として認識されており、それゆえに関係各国は「ブダペスト覚書」を交わし、最近においては「ミンスク合意」を取りまとめることで、地域の安定を図ってきたわけです。


しかしそれも対立の根本解決になるものではなく、何らかのパワーバランスの変化等によって形骸化しかねない脆弱なものであることを、今我々は見せつけられているということなのでしょうか。


これからウクライナの運命がどうなるか知る由もありません。私にはウクライナ国民の皆さんの生命・安全・財産が守られる様にお祈りすることしかできません。




平和ほど尊いものはありません。経済発展も平和があってこそ。各国リーダーが賢明な判断をされることを望んで止みません。