昨日の日銀金融政策決定会合の結論は現状維持。

表向きは現在の日銀のミッションは、健全な経済成長を実現するデフレ防止であり、具体的には、インフレ率2%まで非伝統的金融緩和を徹底するというものです。

黒田総裁就任以降、限界まで金融緩和されており、これ以上の緩和は副作用が大きくなるだけ。インフレ率の目標や経済成長が達成できないのは、増税や社会保証費用負担増加による可処分所得の減少、不十分な財政出動による需要創出不足、高齢化と将来不安による消費性向の低下が主な原因です。

日銀の金融緩和が不十分でインフレ目標が達成できないのはありません。財務省に支配された政府が日本国の借金が世界最悪などというプロパガンダを止めて、適切な財政政策によって達成可能です。

ところで今の日銀と政府が恐れているのが、円高によるデフレと輸出企業への悪影響。表だっては為替を理由に金融政策を採ることは、余程のことがない限り国際的には禁じ手ながら、一定以上に円高が進むなら、副作用承知でさらなる金融政策も来月以降あり得るでしょう。もちろん名目は円高阻止ではなく、デフレ防止として。まあ半分嘘ではありません。

アメリカの利下げ一服と仮定すれば、日銀が現状維持でも当面は急激な円高の懸念は無いと考えられます。ドル円はしばらくはボックス圏内で膠着が続きそうです。

米国株も大きな値動きは、良くも悪くもイベント待ち。

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