週明け米国株に動きか
今週のS&P500は最後にやや値を下げ、3000ポイントを割る水準で終了。
中国視察団がモンタナ州農家訪問予定を急遽キャンセルし、帰国したことで嫌気されたということ。
実際のところはトランプ大統領があらためて、農業分野だけといった部分合意ではなく、
1. 中国とは包括的合意を目指す。
2. 大統領選挙までの合意にこだわらない。
ことを明確に表明したことが影響している。最近になって米中で融和的動きが出ていた中で、冷や水を浴びせるのに十分でしょう。特にトランプ大統領自らが、大統領選前の合意を放棄すると発言したことは大きい。
アメリカの対中国戦略は、昨年秋のペンス副大統領の演説が象徴するように、中国を軍事的、技術的かつ経済的覇権を目指す敵国と位置付けている。政府、議会、野党民主党ともに、中国をアメリカの覇権に挑戦する脅威とすることはコンセンサスがあるといって良い。いわゆる中国のデカップリング化戦略は継続している。
いかにトランプさんと云えども、アメリカの核心的国益を損なってまで、自身の選挙のために、中国と安易な妥協はしないということを、はっきり述べたのは影響大と見ます。
対イランでも、武力報復は否定したものの、かつてないレベルの報復発動を言明。
来週の米国株、ドル円相場は動くのではと予想します。