【円暴落】1ドル120円台が定着するのか
チャート的には、昨年年初(2021/1)頃からジリジリと下げ続けている円が、今日ついに120円を突破しました。
2016年2月以来、約6年ぶりだそうです。そのころ何をしていたか正直記憶が曖昧になるほど昔。小学校に入学した子が卒業するのと同じ時間が流れている。
6年前の円安はアベノミクスの前例無き超金融緩和の影響。
現時点でも日銀による資産購入は下火とはいえ、当時のマイナス金利、イールドカーブコントロールは堅持されています。
アメリカがコロナの超金融緩和から脱却し、景気過熱を抑えるテーパリングと短期金利引き上げに動いたことが今回の円暴落の原因。
今のところ日銀が引き締めに動く気配すら見えません。現在の日本の景況では動けないでしょう。
本来であれば、消費税、金融所得税の大幅減税によって景気を下支えし、金融のほうはマイルドに引き締めに向かって、円レートを支えればよいのですが、財務省は強固に増税を進めており、ほぼ不可能です。
今回の円安がどこまで進むのか、1ドル=130円台に突入しても不思議ではないと思っています。
あなたの、私の円資産、すなわち全ての日本国民の円建て資産の価値が減り続けているのです。
実感はあまり無いかもしれません。預金通帳の数字は減っていませんから。しかし世界の基軸通貨であるドルに換算すれば、大きく減価し続けているのです。
逆に米国株投資している人は円建てでの価値が増えています。
円資産だけを運用対象にしている危うさを理解いただける方が、一人でも多くなることを願って止みません。
投資は自己責任で。