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【FOMC】FRBは仕事しました。次はバイデン大統領の番です【無事終了】

日本時間の今朝がた、FOMC無事終了しました。


インフレが想定外に厳しいことをFOMCメンバーの大半が認め、0.75ポイントの利上げとなりました。


これを市場は歓迎し、全面高で取引を終えました。


とりあえず一安心。市場との対話はクリアしました。


しかし、これで全て解決とはなりません。インフレとの戦いはまだ始まったばかり。


FRBの努力だけで、思惑通りにインフレが収まるわけではありません。





このところのインフレの最も大きな要因は、言うまでも無くロシアのウクライナ侵攻による、エネルギー価格の高騰。西側の制裁によるものです。


これでロシアが窮地に追い込まれ、非人道的戦闘が収まるのなら結構ですが、どうも現実は違うよう。


下のグラフはルーブル/円レートです。なんとこのところルーブルが急上昇しています。


これではまるで日本が制裁されているようなもの。確かにそうでしょう。日本は高いエネルギーを輸入しなければならないのですから。


実は今回の石油、天然ガスのロシアからの禁輸制裁は効いていないどころか、ロシアを利しているのです。そうでなければロシア通貨がこれだけ価値を上げていることは説明できません。


アメリカを中心に西側がいくら制裁しようとも、ロシアの天然資源を欲しがる国はインド、中国などいくらでもあります。欧州ですらガスの禁輸に踏み切れないでいます。


国際的にエネルギー価格が高騰して西側への供給が制限されても、むしろその他の地域へ高く売れてロシアは恩恵を受けている。


現在のルーブル高はそうとでも考えないと説明がつきません。

バイデン政権はじめ西側は、皮肉なことにロシアにメリットが生じているロシア産エネルギー禁輸を止めるべきでしょう。


そうすれば自ずと価格は下がり、そちらの方がロシアにダメージがある可能性が高いと思います。


インフレも収まり米国経済には追い風となる。


これをトランプさんならともかく、バイデン大統領に出来るか?


まず無理でしょうね。


従って米国経済、米国株の苦境はしばらく続く。




投資は自己責任で。