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関電問題

関電の役員20人ほどが、原発のある高浜町の元助役から、金品3億円以上受け取っていた事件。


単純計算で、一人につき1500万円以上も授受していたことになる。一般庶民的な感覚だと、公益企業幹部がいったい何をして、そんな大金を賄賂として受けたのかということでしょう。


答は簡単で、元助役は高浜原発拡張に昭和50年代頃から主導的役割を果たして、最近の高浜再稼働にも協力したこと。これは関電にとって神にも勝る貢献であって、当然関電は、もう何十年にもわたり、表から裏からあらゆる便宜を元助役に与えて来たから。


役員一人につき、1500 万円など可愛いものです。元助役が関電から長年得た有形無形の利益にしたら。実際は大昔まで遡れば、もっとあるでしょう。


今回の件で庶民の怒りは、電力会社の役員たる者が、高額の金品を受け取り、「甘い汁を吸っている」ということも大きいでしょうが、それは全然違います。


なぜなら、関電役員は、報酬、年金、福利厚生、職務に伴う合法的役得、交際費、等々により、もう甘い汁を吸いすぎてお腹いっぱいだから。


神とは言え、一皮剥けば怪人からの訳のわからないカネなど迷惑以外の何物でも無いわけ。必死で返却試みたというのは事実です。


下手に元助役から賄賂を受け取ると、弱みになるだけでなく、不透明な原発汚職利権に連座させられる。かといって無理やり返せば、会社の存立を揺るがしかねない嫌がらせを受ける。


関電役員も楽じゃないですね。