昨日の黒田総裁の記者会見は衝撃的でした。

当面の金融緩和、「当面とはどれくらいの期間か？」という問いに、「２、３年」というお答え。

ご自身の任期は来年３月末までなので、安心して盛ったのか本音なのか、よくわからないメッセージではありましたが、素直に反応したのは為替市場。

一時は146円近辺まで急上昇。

満を持してここぞとばかりに単独介入。何とか１ドル140円前半まで戻しました。

事前に米国財務省に根回しして、単独介入の了承も得られていました。

とても良い仕事だったのではないでしょうか、政府、財務省、日銀の見事な連携プレーは流石です。

いつも財務省を猛批判していますが、個人的恨みではなく、彼らの利権体質と財政政策が日本の成長を棄損しているがゆえのこと。

財務省の官僚は恐らく今でも日本最高の人材集団でしょう。これからも自分たちの出世のためだけでなく、国民の為にも頑張っていただきたいと思います。

冒頭の以前のブログでも書かせていただいたように、単独介入では外貨というリソースが限られており、持続性に限界があります。

何とかうまく時間稼ぎして、アメリカの金融引き締めが終わり緩和に至るまで、ドル円相場を安定的に保っていただきたいと思います。