アメリカはとても景気が良い、のだけれど
日本では週末の金曜夜に米国9月度の雇用統計が発表になりました。
総じて事前予想とそんなに乖離するような結果ではなかった、驚くようなものではなかった、と思ったもののその後は株価が下げ続け大幅安に。
翌朝、冷静に見てみると失業率が史上最低レベルに低かった、労働市場が非常にタイトで、時給も下がっていない、というところで嫌気されたのでしょう。
これだけ急激に引き締めをしても、アメリカは景気が良いのです。いくらでも雇ってくれるところはある。それも高給で。
労働者には結構なことなのですが、これは裏を返すと賃金インフレが全然収まってないじゃないかということになり、さらに劇薬を処方せねばならん。
大幅利上げだ、QTだというのが確定路線となってしまい株式市場に嫌気されました。
来週はCPIの発表。この流れではあまり良い結果は期待できそうにありません。一層の暴落が無ければ良しとしましょう。もう既に下がり過ぎのような気もします。11月の0.75%利上げは織り込み済みなのですから。
むしろ心配なのは、今年最終となる12月のFOMCです。来月発表の雇用統計や物価指数が悪ければ、また0.75%利上げということになりますが、ここまでは折り込めていないでしょう。
そうなると今年は暗黒のクリスマスで、サンタクロースラリーどころではなくなる。
ウクライナ情勢も混迷深まるばかりで、なかなか明るい見通しはありません。
唯一光があるとすれば、インフレ、株安、ウクライナ問題のトリプルパンチを受けて民主党が中間選挙で壊滅的惨敗することくらいでしょうか。
本当にバイデンになってから碌なことが無いので、悪夢のような民主党には早々に退場願いたいものです。