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ブレグジットやっと完了?

イギリスとEU がブレグジットに合意。後はイギリス議会承認だけとなりました。


今回のブレグジット案によくEU は同意したものだと、非常に驚いています。恐らくアイルランドは最後まで躊躇したでしょう。ジョンソン首相の説得が実ったのか、何か裏があるのかわかりません。

メイ前首相のときのバックストップ案から今回の案はアイルランドにしてみれば後退しています。なぜなら、最初から北アイルランドはイギリスの関税圏内に留まるからです。

メイ首相当時のバックストップ案では、イギリス、EU 両者合意の無い限り、少なくとも北アイルランドはEU の関税ルールが適用されることが決まっていたのです。

もっとも、4年後に北アイルランドが自主的にEU 関税の適用を望めば承認されるようなので、抜け道が無いとは言えません。

それを割り引いても、アイルランドとEU は大英断で称賛に値すると思います。


それに引き換えイギリス議会、とりわけDUP (民主統一党、北アイルランドの英国人の利益を代表)は、ジョンソン首相がバックストップを廃して、北アイルランドを英国経済圏内に留める道筋をつけるまでの譲歩を勝ち取ってくれたのにまだ不満と言っている。

そもそも、ベルファスト合意とブレグジットは理論的に矛盾しているのは誰でも判っている話。

イギリス領北アイルランドとアイルランドの国境をとりあえず無いことにしようというのがベルファスト合意で、イギリスもアイルランドも同じEU のメンバーだから出来たことですが、ブレグジットにより、イギリスがEU から抜けたらそれは不可能で、解決には双方が少しずつ譲って妥協点を探るしかないのは分かりきったこと。

今日、DUP が議会で今回のブレグジット案に本当に反対したら、ジョンソン率いるイギリスはブレグジット案を成立させることができず、来年1月までEU に再延長を懇願しなければなりません。


幸いジョンソン首相は人気があるので、解散選挙で過半数を確保し、遅ればせながらブレグジットは完了するでしょうが、百パーセント確実というのは無いので、不安の中、クリスマスと新年を迎えねばなりません。


世界経済にも迷惑ですね。米国株はそれほど大きな影響を受けないとは思いますけど。


DUP さん、そんなことだと最後は頼みのイングランドからも見放されますよ。