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来年も米国株S&P500は安泰?

FOMCは事前予想通りフェデラルファンドレートを1.50〜1.75%に切り下げました。またパウエル議長メッセージは当面利下げはお休みを示唆し、これで少なくとも年内のさらなる利下げは無くなりました。


7−9月のGDPは前期比年率1.9%増。昨年10ー12月以来の低さながら、市場予想(1.6%増)は楽々クリア。最もウェートが高い個人消費が2.9%増と頑張ったようです。逆に非住宅の設備投資は3%減と2015年以来の大幅減となり将来の企業業績への懸念は燻っています。


米中協議の第一段階合意については、ここに来て不透明感や遅れが懸念されていますが、トランプ政権としても、最大の需要期であるクリスマス休暇を前に何とかまとめにかかるでしょう。


とりあえずは今年末まで、米国株もまずまず安泰と言ってしまいましょう。そこでちょっと気が早く、鬼が大笑いしそうですが来年の米国株大胆予想をします。



●懸念だらけの外部要因


ドイツ連邦銀行は21日発表した月報の中で、ドイツ経済は第3四半期(7〜9月)もマイナス成長となった可能性があるとの見方を示しましたが、もしこれが正しければ、ドイツは2四半期期連続マイナス成長となりリセッション入りが確定します。イギリスは言わずもがなで、仮に無事ブレグジット完了しても経済の停滞は避けられない。ヨーロッパは総じて来年も明るい光は見えないような気がします。


中国も米中貿易戦争一段落とはいえ、国営企業の不良債権の増大による金融不安根強く、大幅な元安もに続いています。今年7月から9月のGDPの伸び率も6.0%で、過去最低を更新しました。


6.0%という数字は、習近平が掲げる年6.0%から6.5%の成長目標範囲をぎりぎりクリアした数字で、実際は無理にお化粧しており、実態ははるかに悪いという見立てのほうが妥当でしょう。


日本も消費増税の影響が本格化するなかで、外需の主役である中国の不調が加われば、経済の停滞、減速が進むことが懸念されます。


このようにアメリカの外はなかなか厳しい状況のようです。



●アメリカ国内経済は?


国外の悪材料も一定の影響はあるでしょうが、アメリカ経済の七割強は個人消費です。今年も米中摩擦を中心にいろいろありましたが、結局個人消費は大きく崩れませんでした。あえて懸念といえば、製造業、とりわけ設備投資は弱さが続いています。経済に占めるウエートは小さいとは言え、タイムラグをもってサービス業や個人消費に悪影響が及んでくる可能性もあるでしょう。



●それでも来年は余裕の米国株。その先は?


仮に来年のアメリカ景気に懸念材料が出ても、FFレートがゼロになるまで、1回の引き下げ率が0.25%とすれば、まだ6回も利下げ可能です。FOMCは年8回開催されますから、8回のうち6回も利下げして、景気、株価を十分下支えが可能です。万一これだけで足りなければQE(量的緩和)という手段も残っています。ヨーロッパや日本と比べると金融緩和の余裕度が全然大きいです。


このように少なくとも来年いっぱいは、アメリカ経済、米国株は、色々と悲観的要因が重なったとしても、何とか持ちこたえる強靭さを持っていると思います。来年は何とか最悪でも米国株は持ちこたえるでしょう。


ただ、金融緩和の弾を来年打ち尽くしてしまうと再来年以降は非常に苦しい展開になるかもしれません。来年後半以降に景気がしっかりと上向かなければ、再来年は相当厳しいかもしれません。




以上、素人の勝手予想です。


投資は自己責任でお願いいたします。