ブレグジットまでもう一波乱の可能性も
実は今日の投稿で合意有るブレグジット確実!!!と書くつもりでした。
ナイジェルファラージ率いるブレグジット党が11日、12月12日に行われる下院(定数650)総選挙で、与党・保守党が議席を持っている317選挙区に立候補者を立てない方針を明らかにしたからです。これは保守党とブレグジット党が選挙協力する事であり、ブレグジット反対で敵対する労働党や自由民主党に打撃となり、保守党の過半数獲得がほぼ確実となるからです。
ちなみにブレグジット党は今年1月に発足したばかりで、今は下院に議席を持っていませんが、 5月の欧州議会選挙では得票率30%も得ており、もしブレグジット党が保守党と議席を争えば、漁夫の利で労働党、自由民主党に過半数確保、つまり政権奪取の可能性が出てきてしまう懸念が僅かながらありました。
これでファラージ党首が自分の党内をまとめられれば問題無かったのですが、議席を取れると期待していた候補者は収まらないのは当然。
「保守党と議席を争う予定だったブレグジット党の立候補者からは、ファラージ氏の決定に失望の声が上がっている。」
と報じられ、候補者の中には無所属でも立候補することを表明する者も現れています。
これに慌てたファラージ党首は昨晩、「これ以上は保守党を支持せず」と発言。状況はまた不透明になりました。ご存知の通り、イギリス下院選挙は小選挙区制であり、僅かの支持率の差でも各党の議席数が大きく動く特徴があります。ファラージ率いるブレグジット党がまた不確定要因となりかねないでしょう。
ただ個人的には、絶望的なまでに不人気な社会主義者コービン党首率いる労働党は支持率も低迷しており、万一自由民主党など野党勢力と連立しても過半数は無理とは思います。勘ですけど。しかし政治はまさに一寸先は闇。
ファラージ党首の動き如何では、ボリスジョンソン保守党党首もまだまだ枕を高くして眠るとはいかないでしょう。