【米国株】アメリカの雇用統計は信用出来ない?!
もう1週間以上前になりますが、米国雇用統計が発表されました。
結果は以下の通り
・非農業部門雇用者数:+35.3万人(予想+18.5万人)
・失業率:3.7%(予想:3.8%)
・平均時給:前年比+4.5%(予想+4.1%)、前月比+0.6%(予想+0.3%)
これだけを観れば、
雇用は大幅に拡大して失業率は低下、時給まで予想以上に上昇。
景気拡大期で賃金インフレが進んでいる状況。
利下げどころか金融引締め利上げが必要なくらい。
そういうふうに見えます。
ですが、後に各方面からこの雇用統計は現状の実態を正確に反映していない! という指摘が。
正規雇用が減って、パートタイム雇用が増えているだけ。
-会社をクビになって、幾つかバイト掛け持ちしている
-依然としてインフレで家計が苦しく副業が増えている
だから実態としては不景気で実質的には雇用は悪化している、という結論。
けれど私はちょっと違うと思っています。
コロナで需要が急増したIT等の業種は昨今リストラが盛んというのは事実としても、本当に景気がそこまで悪ければ、パートタイムすら見つかりません。
この様な人たちは今パートでもゆくゆくは正規雇用につく可能性が高い事も期待出来ます。
その根拠は、時給は上昇していること。これは労働市場がタイトである何よりの証拠。
なので雇用統計は全く実態と異なり、景気が急速に悪化しているとまで結論づけるのは言い過ぎではないかと考えます。
今週はCPI発表があります。
雇用統計だけでなく、CPI、PPI、PCE、景況指数に消費信頼感指数、などなど総合的に判断して経済の状況を評価する事が重要でしょう。
極端な意見には立ち止まって冷静に客観的に考えてみようと思います。
投資は自己責任です