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日本の衰退、途上国化のきざし

いきなりですが、タイトルの途上国化と言うのは厳密には正しくないですね。途上国というのは発展途上国の略で、今は先進国ではないけれど、今まさに発展の途上にある夢も希望もある国のこと。日本の場合、正しくは衰退途上国ですから。


ところで今日のタイトルを思いついたのは、ネットで下の記事を見たから。


神戸市立須磨海浜水族園(スマスイ)の再整備で民営化される新施設の「入場料が高すぎる」として市民団体「須磨水族園を考える会」が神戸市経済観光局を訪れ、市民ら7031人分の署名を市長あてに提出。


須磨水族園の新施設は西日本唯一となるシャチ棟、イルカ棟、魚類・アシカ・ペンギン棟の3棟で構成。規模は西日本最大級、2024年3月末のオープン。


物議を醸している入場料。高校生以上は3100円、幼児(4~6歳)と小中学生は1800円。「家族で訪れると入場料が1万円を超えてしまう」とのこと。


現在の入場料は

大人 1300円

中人(15〜17) 800円

子供、除く幼児 500円


ざっと2〜3倍というところ。

現在は市営ということと、施設が大幅グレードアップするという点を考慮すると、これくらいの料金アップは仕方ありません。民間事業者はボランティアではないし、そもそもこの水族館リニューアルの目的は、神戸のインバウンド観光客誘致促進です。


日本はバブル崩壊以降、殆ど経済成長しておらず、個人の可処分所得に至っては、度重なる消費税増税と社会保証費負担増で細るばかり。


逆にインバウンドの主流である中華圏や東南アジアの観光客は、この間に所得を何倍にも伸ばしています。


見る価値のある施設ならば、家族で1万円=100ドルが高過ぎという意識はありません。


途上国を観光すると外国人と現地の人で入場料が大きく異なることは珍しくありません。現地人ならタダのところも結構あります。外国人観光客との所得差ゆえに、そうしている訳です。


神戸市は恐らく神戸市民に限り何らかの救済措置として、実質的に料金が安くなる施策を導入すると噂されています。


日本が世界有数の経済大国で国民の所得水準がトップクラスの時代ならば、このようなことはあり得ないことです。


日本貧困化の兆しは、こんなところにも現れ始めています。


我々は日本であくせく働いているだけでは、ますます世界の経済成長から取り残され、貧乏になるばかり。


成長している国々の株式などに長期投資することで、自己防衛することが一層必要になってくると思います。