ちょっと残念なNISAと、つみたてNISAの改正案ほぼ固まる
NISA、つみたてNISAの制度改定がほぼ固まったようです。
つみたてNISAは先月のブログでお知らせした改定案から後退。また中途半端なものになりました。
先月は2037年までならば、いつからつみたて開始しても、つみたて期間は20年確保されていると理解していましたが、今回発表されたのは、現行つみたてNISAを5年間延長するだけというのみ。
すなわち、つみたて可能な期間は2042年で終了してしまうのです。例えば2030年につみたて開始した人は、2042年まで13年しかつみたて出来ないということです。
これだけ見るとがっかりですね。
ですが少し前向きに考えると、これからも庶民の資産形成を支援するつみたてNISAは続くはず。今回5年のみ延長としたのは、国民につみたてNISAを少し急がせ、早く始めさせるため。
むしろ将来、再延長や制度の拡充の余地を残した。と解釈できますし、多分そうなるのではと思います。
20〜40代の方には、つみたてNISAを有効活用され、海外インデックス株投資信託などに投資し、長期の資産形成をされるチャンスと思います。
でも、以前に何度も書いていますが、つみたてNISAは最低でも年間50万円、30年つみたてまで拡充して、庶民の資産形成をさらに強力にサポートしていただきたいです。
一方、存続が危ぶまれたNISAは、何か訳のわからない形で続くようです。投資期間は5年と変わらないものの、年間20万円の低リスク資産投資が必要条件!!となり、これをクリアした人のみが、年間102万円株などに投資できます。ただし、過度に投機的商品は認められないようです。
投資金額としては、2万円のみのアップ。なんでこんな変なものになったのか?とは思いますが、よくよく考えると、シニア、リタイア層の小金持ちに大人気のNISAを止めることは、不人気で政治的リスクがある。かといって、金持ち優遇、税金で投機を奨励しているという批判は退けたいということから、こんな折衷、異形な制度になったのでしょう。
そもそも、ロールオーバー有るとは言え、5年限定にするところに問題があるのであって、恒久的に例えば、年間30万円までキャピタルゲイン非課税とすれば、シンプルで投資のすそ野拡大に役立つのですが、
日本の財務省が無くなりでもしない限り無理ですね。