衝撃のFOMC
FOMCが終了。
多くの市場関係者は前回とあまり変わらず退屈な内容と評されているようで、実際、日本時間今朝の米国株価の反応も薄いものでしたが。
退屈なんてとんでもない!!
私は重大なメッセージが込められていると考えます。おそらく私の投資方針を大きく変えるほどのインパクトです。
1.FFレート、1.5%〜1.75%据え置き
想定通りです。
2.今後の経済見通しについて、「不透明性」(uncertainty) の文字が消える
これは極めて意外で重大な変化です。今日時点で米中経済紛争に何ら解決の道筋はついておらず、まさにこの先「不透明」
ブレグジットの有無も「不透明」、従って欧州景気も「不透明」
中国は国営企業や不動産部門が抱える不良債務が金融不安を起こしかねない状況。米中問題より余程申深刻とも言われ、内陸部では景気後退も顕在化。中国全体でも先行き「不透明」
これだけ懸念事項が有るのに、FRBがアメリカ景気見通しに自信満々ということは、アメリカ経済自体のファンダメンタルが当分揺ぎ無いという判断か。
3.来年は、少なくとも大統領選までは安泰。利下げ不要というメッセージ
パウエルさんはっきり言ってくれました。余程の自信がないとここまで言えない。こう言うからには、トランプさんが何とクレーム付けようとも、利下げは突っぱねてくださいね。
4.失業率は史上最低。経済見通し盤石なのに、利上げには高いハードル
ここまで景気見通しが良いというなら、FRBの常として、インフレには素早く利上げで対処するとか何とかあっても良いはずなのに、利上げについては、インフレ兆候が確実にならない限りしないという。
去年言っていたことと随分違うような。インフレ、景気の過熱は予防せず。デフレ、景気後退には保険利下げを含め全力阻止がはっきりしましたね。
というわけで、多分、少なくとも今後1年、トランプさん再選の旗色が相当悪くならない限り、アメリカ経済好調と株高は続きそうです。
株式市場が過熱して、PERとかが異常に上がるバブルだけは避けていただきたいです。と最後にパウエル様に謹んでお願いしておきます。
ということで、当方の毎日積立方針の変更を検討中。また追ってご報告します。