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将来の円安に備えて、外貨建金融資産運用は必須

先月になりますが財務省は、2019年度上半期(4~9月)の国際収支を発表、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支の黒字額は、前年同期比3.3%減の10兆3382億円となりました。




 貿易収支は241億円の赤字(前年同期は1兆1245億円の黒字)。赤字は18年度下半期(4282億円の赤字)に続き2期連続です。


https://www.jiji.com/news2/graphics/images/20191111j-02-w390.gif



とは言うものの、上のグラフを見て頂くと分かる通り、震災以降に大幅に貿易赤字を記録した一時期を除き、経常収支の黒字は比較的安定して稼げており、海外資産からの収益とインバウンド収入が好調で、不調な貿易赤字を帳消しにしています。


しかし、経常黒字も、団塊世代が75歳以上となって超高齢化社会が現実になる2022年以降は徐々に減少し、将来赤字に転落する懸念もあります。


実際、経常黒字額の大部分を占める所得収支の黒字を支える対外資産残高は、ピークの14年末から3年連続で減少。18年末に回復したものの、14年比で20兆円程度減少しているそうです。





現在、日本円が国際的に強いのは、経常収支が長期的に黒字で安定しており、結果として外貨準備高が世界トップレベルだからです。




財務省は国の借金と嘘ばかり言っていますが、日本国全体では大幅な黒字で外貨を潤沢に持っているのです。



赤字なのは日本国の政府部門です。



日本国の政府部門は、ギリシャやアルゼンチンのように外国から外貨建で借りてファイナンスしているのでは無く、日本国の民間部門が国債の大半を買って、円建てでファイナンスしているので、海外からは借金を殆んどしていないのです。



これがずっと続けば、円は盤石です。海外からの借金を返済する為に、日本円を売って外貨に交換する必要はありませんから。




ニッセイ基礎研究所は、国内貯蓄の減少に伴い、経常収支は27年度ごろから小幅赤字に転落するという、大変不吉な予測を発表しています。




もしもこの予測が的中して、日本の経常収支赤字が定着する事にでもなれば、遠からず日本の外貨準備は減少して、海外から借金しなければ、膨大な社会保障費などを賄えなくなるでしょう。




これこそ我々日本人の最大のリスクです。円は大幅安となり日本の衰亡は決定的となります。




こうならないよう願うばかりですが、現状を見るとリスクは高そうです。10年〜20年以内に円安が顕著に進む可能性は十分有ると覚悟しています。




今の円が比較的強いうちに、外国株式投資により、資産運用しておく事は、こういった観点からも重要ではと思うのです。