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来年の米国株価予想のポイント

来年の米国経済、とりわけ、米国株価に影響する指標について、米国在住で投資顧問会社を経営されている広瀬隆雄さんのレポートが、SBI 証券さんから送られて来ました。



以下に要点を列挙すると:


直近の連邦準備制度(FRB)メンバーによると


1. 2020年の米国のGDPは2.0%で成長すると予想。これは2019年の実績予想(2.2%)より少し低いが十分。



2. 失業率は1969年以来の最低水準である3.5%と予想。



3. PCE(個人消費支出)コアインフレで1.9%と予想。

FRBの物価ターゲットは2.0%であり、1.9%という予想は、ほぼ目標通り。



4. S&P500向こう12か月の予想一株当たり利益(EPS)に基づいた現在の株価収益率(PER)は17.7倍。過去5年の平均は16.6倍と少し割高、一応我慢できる水準。



5. S&P500一株当たり利益(EPS)は2020年からV字回復することが予想されている。理由は2018年のEPSが「トランプ減税」で押し上げられたので、2019年は前年比が苦しかった。

しかし2020年はその影響がなく、EPSの成長率が改善する。



大まかには、このような内容でした。


今年と比較して、成長率は若干落ちるものの、失業率は改善し、インフレ率もターゲットである2%を若干下回る程度という、理想的な流れ。



私が注目したのは項目の4.と5.で、予想PERが割高ながらも17レベルで収まっており、


しかも来年のEPSが着実に改善するという所です。



上のグラフの通り、トランプ減税で2018 年は極めてEPS 成長率が高かった為に、今年はその割りを食っていたのですが、来年はそれが無いので、経済成長が順調であれば、EPS も相応に伸びるということ。


株価もそれに伴う水準で上がる分には、加熱感は無いことになります。



このレポートでは、広瀬氏は来年の米国株価は10 %の上昇と予想されています。



来年は大統領選もあり、また中国との通商関係も火種は残っているので、米国株価は大きく揺さぶられる場面も有るかもしれませんが、


こと純粋にファンダメンタルズだけなら、安定的に推移することが期待できそうです。