米国株だけで良いのか問題
最近またなぜか、米国株(インデックスを含む)集中投資で良いのか問題が注目されて、いくつかのブログで取り上げられています。理由は恐らく上がりすぎた米国株に対する警戒でしょう。
いずれにせよこれは解の無い問題で、客観的結論など導きようもありません。皆さんそれぞれに米国株に集中する、しないを自分なりの論旨展開しておられるようです。
私の場合は、つみたてNISAで、先進国株式インデックスをメインに、新興国株式を大穴狙いのお遊び程度に運用している以外は、米国株S&P500に集中投資しているので、米国株集中派といって過言でないと思います。
米国株インデックスを集中運用している理由としては、過去にも書いたと思いますが:
1.世界の経済、金融は繋がっており、米国以外の先進国株も米国株とよく似た値動き。しかもパフォーマンスが良くない。謂わば飛行機の後輪(最後に離陸し、最初に着陸する)である。
2.ヨーロッパはEUの行く末が不透明。財政緊縮路線と保守的経営による投資とイノベーションの停滞。人口の減少、高齢化など、潜在的成長力がアメリカに劣る。
3.アメリカの多国籍企業は世界市場をカバーしており、競争力もある。
こういったところです。
こんな自分でも、最近は夜中にふと目覚めて、本当に米国株ばかり馬鹿の一つ覚えで買っていて良いのか? と不安に苛まれることがあります。
たとえば12月時点のデータでは:
アメリカの実績PERは約22、PBRは4弱
欧州各国の実績PERは10〜17程度。PBRは大半が2以下。スイスだけは例外的に高いが、それでも実績PER19.7、PBR2.9
どう見ても米国株は割高になってしまったように見えます。
そこで、今年世界経済がリスクオンになれば、
★アメリカ以外の出遅れた先進国株にも、いずれ広く買いが入るのではないか?
★ならばアメリカ株より割安なのだから、投資対象として今は適しているのではないか?
と思ってしまうのです。もちろん、欧州株も日本株も永遠の割安株に留まる可能性が高いということで、米国株に集中しているので、自己矛盾なのは自分でも分かってはいるのですが、あまりに突出して米国株が上がってきているので、心乱れるというところでしょうか。
基本方針は変えたくありませんが、これからは日本以外の先進国株式インデックス投資の可能性も、少しくらいは考えようと思います。