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ドイツ銀行ショックに備えよう

経営破綻リスクの総合商社

もう何年も前から、ドイツ銀行の経営不安が囁かれています。CDS を中心に巨額のデリバティブ販売によるリスク、不正取引、マネーロンダリング、超低金利による本業の商業銀行収益の低迷。


まだまだあります。格付けは投資不適格一歩手前、コメルツ銀行との合併破綻、大規模リストラでも上向かない株価、資金流出の噂、等々。


我々昭和世代には、戦後ドイツ産業金融の雄である同行の凋落ぶりは、唖然を通り越して悲しい思いです。


ドイツ銀行は破綻してしまうのでしょうか。それは誰にもわかりません。巨大地震がいつどこで発生するか、わからないのと同じ。


我々にできることは、万一の場合に備えておくことだけです。地震なら、家を耐震補強する、家具の転倒防止、非常食、水の確保などです。


ドイツ銀行の危機に備えは可能でしょうか?



破局的破綻の可能性は低いと信じたい

先ず、ドイツ銀行がリーマンブラザースのように、国から助けてもらえず破綻し、信用不安が一気に広がり、大不況が訪れる可能性は有るのでしょうか。


ドイツ銀行のデリバティブ総額は誰も把握出来ていない。7500兆円という天文学的額になるというという説さえあります。リーマンブラザースで100兆円強でしたから、インパクトは桁違い。信用不安から、極端な信用収縮が起こり、ドイツ、ヨーロッパに留まらず、世界の金融市場は崩壊し、大恐慌になるでしょう。


このような事態が迫っているとしたら、ドイツ政府もECB もさすがに放置しないはずです。ドイツ政府の資本注入、国有化。ECB による特融などで、ドイツ銀行破綻を食い止め、他の銀行への連鎖倒産を是が非でも防ぐでしょう。リーマンショックの教訓を生かす叡知が人類にはあると確信します。


ですが、万一世界恐慌になったら、我々株式インデックス長期投資家に備えはできるのでしょうか?


恐慌もいつかは終わり、好況が必ず訪れます。それまで待てる人は、じっと我慢し、保持または継続投資しておくのが良いと思います。私はそうするつもりです。


とても好況まで待てない。精神的に持たないという方は、金の保有やキャッシュを厚くするなどして、相場クラッシュの影響をマネージメントするしかないでしょう。


破綻を阻止した後に

上記したように、リーマンショックと同じ過ちを繰り返すことは、ほぼあり得ないとして、ドイツ、ECBが中心となり破綻を阻止できれば安泰でしょうか?


私の考えでは、ドイツ銀行救済のための、膨大なユーロ発行と金融緩和により、

ユーロの価値は暴落するのではと思います。


ヨーロッパの不況は避けられず、影響は日本やアメリカにも及ぶでしょう。特に日本では、円高による不況が再来するかもしれません。アメリカも無傷というわけにはゆかないでしょう。


大恐慌には至らなくとも、それなりの世界的不況が襲うことはあり得る、と思っておくべきでしょう。


このような場合は、我々株式インデックス長期投資家にとっては、むしろチャンスと考えたいものです。下値で買い増しすることで、次の相場上昇時に大きく儲けることができるからです。そのためにも、十分な買い余力を確保していることが求められます。


いかがでしょうか。ドイツ銀行がどうなっても、経済的影響を極少化できるよう、今から精神的な部分も含めて備えておきたいものです。


では、あくまでも個人的見解です。投資は自己責任で。