毎日積み立て生活

eMAXIS Slim 米国株式 S&P500の毎日積み立て始めました。since July 2019

避けようのない運不運は

コロナは世界から(恐らくはアメリカからも)簡単には消えて無くなりそうにない、というのがコンセンサスになりつつあります。


良いワクチンと治療法が普及するまで早くても1~2年。長ければ。。。


感染の影響が長引けば、当然ながら超低金利は継続し、経済支援策は断続的に続くことになります。


このことは特定の業界、職業に従事する人にとっては大きな声で言えないほど、美味しい話、大盤振る舞い独り占め状態になる可能性を秘めています。


昨日の米抵当銀行協会発表によると、米住宅ローン購入指数が2009年以来高水準になったようです。しかも同指数の上昇は9週間連続しています。


このコロナ騒動の真っただ中、多くの人が感染の恐怖に慄き、大恐慌以来とも言われる失業者が街にあふれる中であっても、史上最低の低金利を生かして住宅ローンを組んで家を買える層が非常に多いということ。それにより不動産業、建設業、住宅ローン会社が直接的に潤うわけです。さらに家を新しく住み替えれば、新しいカーテンやソファー、AVシステムも欲しくなって一緒に買っちゃえ、となるのはよくあることですから、そういった業種も恩恵を受けるでしょう。


逆にいくら低金利であっても、コロナが蔓延している最中に、羽を伸ばして旅行、外食、コンサート、観劇に行こう、とはなりにくいです。


FRBがどんなに大胆な金融緩和で支援しようが、トランプ大統領が前代未聞の経済対策、財政拡張しようが、コロナが終息しない限り、このような業種、そこで働く人に恩恵は届きにくく、苦しい戦いを強いられるのです。


生きていく限り運不運はつきもの。仕方ないとはいえ、世の中つくづく不公平なものだと思います。


人の能力、適応力には限界があって、誰もが必ずしも調子の良い業界で仕事が出来るとは限りません。労働者であっても経営者であっても、自分の努力を越えたところで、どの業界に居るかということが、こういった非常時や不況時には人生を必然的に左右してしまいます。


その点、投資家としてリスクを広く分散してあらゆる業種の優良企業を網羅したS&P500などのインデックスに投資していれば、不意に襲う世間の荒波も、ある程度は避けることが出来ます。


寧ろ相場の低迷期は絶好の投資機会を提供してくれます。


長期インデックス投資は資産形成だけではなく、個々人の経済リスクのヘッジという点でも有効と思う次第です。