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5月度アメリカ中古住宅販売は苦戦も、6月以降の回復期待

「全米リアルター協会(NAR)が22日に発表した5月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比9.7%減の391万戸と、2010年10月以来9年7カ月ぶりの低水準を付けた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け第2・四半期に住宅市場が急速に縮小したとの見方を後押しした。市場予想は3%減の412万戸だった。

5月の販売戸数は、3月と4月に締結した契約を反映する。中古住宅販売は住宅市場全体の約90%を占める。5月の前年同月比は26.6%減と、1982年以来の大幅なマイナスだった。」



かなり以前のブログに書かせていただきましたが、欧米の住宅市場は中古住宅が主流であり、新築住宅がメインとなる日本とは全く異なります。上の記事にも書かれている通り、米国の住宅市場の90%は中古住宅販売ということです。昔住んでいたイギリスの場合は90%かそれ以上で違和感はありませんが、アメリカはもっと新築の割合が多く70%くらいかと思っていました。



その住宅市場の大部分を占めているセクターが、5月は前月比で約10年ぶりの低水準、前年同月比では1982年以来の大幅マイナスということです。住宅販売は内需の要のひとつ。これだけみれば心配な数字ではあります。



しかし今回の数字は3月、4月契約分を反映したもの。コロナロックダウンの真っただ中ということで、ゆっくり家を見に行くような状況ではなかったはずです。



重要なのは6月以降にどれだけ伸びるか。歴史的低金利で住宅ローンを組む千載一遇のチャンスのはず。つい先日も、米住宅ローン購入指数が2009年以来高水準になり、しかも同指数の上昇は9週間連続、という報道がありました。中古住宅販売が米国景気を下支えして、景気の底割れを防ぎ、株価崩落を阻止してくれるのか、注目したいと思っています。