【朗報?】6月末にかけて米国株価に売り圧力
CNBCのサイトで「6月最終週にかけて米国株価に売り圧力」という記事を見つけましたので、ご紹介します。
1. なぜこの時期に売り圧力
6月末は2Q(アメリカの第二四半期)の末。2Q(4月~6月)にS&P500は21%も上昇。機関投資家のなかでもペンションファンドは年金運用という性格上、安定的なポートフォリオを維持する必要があり、急激な株価上昇によって、ポートフォリオの株式ウェート上昇の是正(リバランス)がなされる。2Q末はそのタイミング。具体的には株式売却、債券購入。
これによるペンションファンドの株式売却規模は、350億ドル~760億ドルと予想されているが、これはアメリカのみ、世界的規模では1700億ドルに達するという分析も。
2. 米国株価への影響
残念ながらそれは記事中には書かれていませんでした。米国株価の時価総額を約35兆ドルとすると、350億ドルはわずか0.1%。1700億ドルとしても0.5%ほど。株価への影響はそれほど大きいとは考え難いです。これを機会にヘッジファンドや個人投資家が買いに向かえば、簡単に相殺されるのでは?とも思ったりします。
しかし、ウェルズファーゴによると、今回のリバランス規模は過去6年で最大と見込まれるということですので、相当の規模。
悲観材料満載にもかかわらず、なかなか下がらない最近の米国株。ひょっとすると絶好の買い場を提供してくれるかもしれません。