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複利の威力を発揮する投資の条件

投資ブログの読者の皆さまの多くは、複利を活かして長期にわたり運用することが、財産形成の定石の一つとして認識されていると思います。


確かにそのとおりなのですが、より複利運用の威力を得るためのヒントを、某アメリカのネット記事に見つけましたので、それをもとに、日本向けにアレンジして書かせていただきます。



数年程度の投資期間なら複利効果は限定的

具体例でみてみます。元金200万円を年率3.25%で運用できるとします。元金は保証される前提です。


これを複利再投資運用と、利子を再投資しない単利運用とで比較します。


5年後

複利 2346800円

単利 2325000円

10年後

複利 2753800円

単利 2650000円

25年後

複利 4449200円

単利 3625000円

50年後

複利 9897700円

単利 5250000円


複利再投資といっても5年、10年くらいでは、正直言って、あまり効果は実感できませんが、25年運用できるとその差は顕著で、50年では、ほぼ単利運用の2倍の金額に成長します。総額も元金の約5倍です。


ここでの例は銀行預金をイメージしていますが、米国株インデックス投資などでも同様に、とにかく長期間保持して分配金を複利再投資していくことが有効です。20代から始めても早すぎということはありません。



投資期間に限りがあるなら、元金、元本を大きく

私も含め中高年以上は残された時間が限られています。60歳から25年運用すると85歳にもなってしまいます。無意味とは言いませんが、もっと元気でお金が使えるうちに運用成果を出したいというニーズは大きいでしょう。


そのような場合は、元本を極力大きくして運用するしかありません。上の例でも元金が2000万円あれば、10年後には750万円強の運用益が得られます。



今の超低金利下でどうすればよいか

現在の日本で元金保証、年率3.25%の運用先など存在しません。銀行に預金しても、金利はほぼゼロ。50年運用しても運用益は微々たるもの。


そこで、次善の運用先として、日本を除く先進国株、米国株のインデックスファンドがあげられます。元本保証はありませんが、S&P500 などは優に50年以上にわたり、年率5%を軽く越える資産成長率を実現しています。


将来的に成長率を低く見積もっても、長期的に3%は堅いのではないでしょうか。


日本人は預金好きですが、昨今の超低金利ではタンス預金と変わりません。これから年金は減る一方、老後に必要な資金は増える一方。


預金好きで投資嫌いな多くの方にこそ、複利再投資の威力を認識いただき、日本を除く先進国株インデックスファンド、米国株インデックスファンドなどを、検討されてみることをご提案しますが、投資は自己責任です。